**コミュニティ「癒しの郷」を創ろう**   209号 2006.12/5

 前々号で右脳人種の作り出す一心同体の社会のこと。前号で私たち左脳人種が共同の暮らしをする一つの技術(メンバーの共通項を探す)を紹介しました。
 グループを一体化するために、違いを見てはそれを直せというのは明らかに間違った方法です。それは記憶を消せと言っているのと同じことだからです。出来る筈がありません。私たちに出来ることは、共通する部分を見て、それを拡大発展させ、違いの部分を相対的に小さくする、関心の対象物では無くす方法です。
 その共通項を探すという方法は、実は右脳を活発にさせる技術でもあるのです。右脳が活発になれば、自動的に共通部分を見るようになりますから、共同の生活には願ったり叶ったりと言えます。

 折口信夫(故人)は、脳の働きを類化性能(右脳能力)、別化性能(左脳能力)という見方をしていました。類化性能というのは、人間とサル、A車とB車・・・といったモノの共通項を一瞬に見て取る能力です。別化性能というのはその逆で、相違を一瞬に見分ける能力です。人間には両脳のバランスが大切なのですが、現代の私たちは別化性能(左脳能力)を重点的に使う生き方になっています。
 左脳能力を重視する時代は、物質文明が発達します。ほとんど同じとしか思えないA車とB車の性能の違いなども簡単に見極めることが出来、さらに良いモノを求めていくからです。

 しかし違いを見ると一方で家族やコミュニティが壊れて行きます。マ−クス寿子さんが著書『日本はなせここまで崩れたのか』の中で、家族や地域社会の崩壊を嘆いていましたが、これはどうしようもないことです。左脳を重点的に使う社会の一面です。子供のいじめ問題も些細な違いが見えるから発生する問題です。違いを見て批判するなら家族さえも心の安らぐ関係ではありません。違いを見ながら平和な関係を作りだすことは無理でしょう。人間がバラバラになっていく社会は、宇宙の原理からはずれています。

○宇宙の原理

 水分子(H2O)は単体では働きがなく、一定量の密度で集まることによって液体(水)となり、液体の機能で地球全体に貢献(関与)しています。人体細胞も方向性の同じものが集まって臓器を構成し、臓器機能でもって人体に貢献しています。細胞そのものの機能は、直接人体機能には関わっていません。
 このような仕組みから言えば、人間も単独ではなく、グループを形成してグループの生み出す機能(働き)で社会に貢献するのが本来でしょう。おそらく地球も太陽系を構成することで、太陽系として銀河島宇宙に貢献しているのだと思います。そしてその島宇宙も同じものが集まって大宇宙を構成し大宇宙の機能でさらに上位のものに貢献しているのでしょう。

 ここで重要なことはグループの生み出す機能は、構成単位となっているものの拡大機能ではなく、飛躍した機能になっていることです。
 例えば、人体細胞は一個から分裂増殖するわけですから、一つ一つは同質です。それがグループ化すると、あるグループは心臓機能を、あるグループは肝臓機能といったように、細胞単位ではありえない飛躍した機能を発揮します。その臓器も他の臓器と集合することで、人体機能という飛躍した機能を発揮します。おそらく単位レベル(臓器に対しての細胞というレベル)の意識には想像も出来なかった機能だと思います。
 宇宙は様々な存在のグループ化(集合)によって、機能飛躍が起こり、機能飛躍の無限の重なりの上に成立していると言えます。

 このような宇宙の仕組みを考えた時、人間のグループ構成の在り方も定まってきます。つまり従来のように個(自我)目的の共通性で集まって、拡大された個(自我)目的を実現させたのでは宇宙法則に沿っていないと言えます。以前メルマガで「1+1=1」という話しを書いたことがあります。「青+黄=緑」という考え方です。グル−プ化する以上、個人(単位レベル)では実現することの出来ない「緑」という機能(働き)が生み出されなければならないのです。

 このことは、機能(働き)面だけではなくエネルギー面からも言えます。実は臓器の放出するエネルギーは、臓器を構成している細胞単体のエネルギー総計より大きくなっており、人体の放出するエネルギーは人体を構成している臓器エネルギーの総計より大きくなっているらしいのです(今日の物理学では説明できないため認められていないのですが)。
 このエネルギー量が大きくなっていく理由ですが、意識体(生命)は、意識の枠が大きくなる都度、より高次のエネルギーと同調するからだとか。これは外から見るとエネルギー量が増えたと感じるらしく、とにかく枠組みが大きくなるにつれ大きなエネルギーを発生するのが宇宙の仕組みのようです。

 これを説明するのは大変なのですが、これは覚醒によって起きることが手掛かりになります。覚醒した人は、その後超人的な飛躍をしていますが、そのエネルギーはどこから来たのでしょう。
 覚醒というのは、個(自我)意識から魂意識に目覚める(シフトする)ことです。魂意識は集合意識を形成していますから、覚醒とは集合意識に同通することだとも言えます。つまり大きな意識枠にシフトしたと言ってもよいのです。

 覚醒の話し、これまた説明、立証がしにくいのですが、二宮尊徳の『報徳記』の中に、超人的になった話しが記されています。要約して紹介しますと、ある時(文政12年頃)、手掛けていた村の復興に行き詰まって、千葉の成田山に祈願にいくのです。その時21日間の断食をし昼夜怠り無く祈念し21日目の満願の日に霊験が得られたとあります。満願となってはじめて粥を食べ、1日20里(80km)を歩いて下野国(栃木県)に帰ったと記録されています。
 21日間断食していた人が、次ぎの日から1日80キロ歩くなど普通考えられないことです。健康な人でも無理な距離です。霊験を得たと書いていますから、通常ではないことが起きたのでしょう。

 これと全く同じような話しが、最近読んだ断食体験記の中にありました。その道場は関西に古くからあるもので私も以前からその存在を知っていました。
 そこでのある人の体験談なのですが、断食をはじめて2週間目ぐらいだったと思いますが、体力は相当低下してきてトイレに行くのも二人に両方から抱えられながら・・・という状態であったのに、その夜突然異変がおきて(覚醒時のような異変が述べられていた)、内側からエネルギーが満ちてくるような感じがして、体重が軽くなったように感じられ、実際飛び跳ねるように動くことが出来、ついさっきまで両脇を抱えられやっと動いていた自分が信じられなかった・・・と体験を書いていました。この変わりよう、このエネルギーはどこから来たのでしょう。

 私たちが通常の自我活動をするときのエネルギーは、食べ物から得ています。その食べ物を絶つと肉体は活動力を失って、自我意識も沈静化してきます。そうすると魂意識が浮上してきて、その魂は別系列のエネルギーを使うらしいのです。一つ考えられるのは地球エネルギーです。自我意識が沈静化するのは、脳波が7.8ヘルツになったときです(普通の人はこの時眠りに入ります)。この周波数は地球の振動波と同じですから、エネルギーの移動があっても不思議ではありません。エネルギー移動は高い方から低い方に流れますから、当然人間の方に入ってくることになります。
 ちなみに脳波はさらに下がります。2〜3ヘルツまで下がります。その時はどこと同調するのかということになりますが、太陽とか、太陽系とか・・が考えられます。

 話しを元に戻しますが、単体のグループ化によって大きなエネルギーが入ってくるということは、人間にも共通して起きることです。昔フィンドホーンに居たことのあるデビッド・シュペングラーという人が、グループの相乗効果(グループの出力がグループを構成している個人の出力の総計より大きい状態)のことを言っています。これは個(自我)からグループ意識にシフトしたときに発生する効果です。
 これはどういう原理かというと、個(自我)意識からグループ意識にシフトするというのは、集団覚醒と考えることも出来ます。少なくとも自我意識を沈静化させたことは確かです。これによってエネルギーの系が切り替わったとするなら、全体の出力が部分の出力の総計より大きくなったとしても不思議ではありません。そしてこの時起きる効果が機能飛躍です。単体レベルでは想像も出来なかったような働きが生じます。これで宇宙原理に沿ったと言えるのです。

 では集団覚醒を可能にするグループはどのようにして作って行ったら良いのかということになりますが、この話は次回にさせて頂きます。前置きのつもりで書き始めた「宇宙原理」の話しが長くなってしまいました。共通する前提がなく、説明しようとすればますます分かりにくい話になり、申し訳ございません。

・・・・内輪話ですみません。・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
12月になりやっと冬らしくなりました。昨年も暖冬だと言われながら突然の寒波襲来で岡山でも12月にはめずらしく雪が降り、慌てました。今年は昨年のような台風も少なかったし、岡山では大きな災害は少なかったように思います。ここ何年かは「今年はどんな異常気象に見舞われるかしら」と心配することが多くなりました。害獣被害の話しが今年多く聞かれましたが、リアル癒しの郷でもサルやイノシシの楽園と化しています。これにカラスも加わってそれはもうにぎやかです。後数日で今年も終わりですが、このまま平穏に過ぎて無事に新年を迎えたいものです。今年もご購読ありがとうございました。来年も宜しくお願い申し上げます。


**コミュニティ「癒しの郷」を創ろう**  209号 2006. 12/5