**コミュニティ「癒しの郷」を創ろう**   198号 2006.1/5

明けましておめでとうございます。
 06年より日本は新しい方向に舵を切る事と思います。これから頻繁に使われるであろう「人口減少」という言葉は、精神的に大きな衝撃を与えるでしょう。過去の常識はこの言葉によって次々と打ち砕かれ、新しい常識が生まれてくると思います。
 今号はリアル「癒しの郷」に出資された方に伝えることをメルマガとして紹介したいと思います。

〈 少子高齢化の行く末 〉

 メルマガでは以前から過疎化した地域ではグループ生活者でないと暮らせないと言ってきました。また、共同体があれば地元の人も共同体に参加する(共同体に帰属する)だろうとも。
 今回のリアル「癒しの郷」の集落では、そんな事が現実化しそうな状況なので具体的に説明しておきます。

 私たちのスペースは50ヘクタール(山林も含む)10戸の戦後の開拓村の中にあります。そして今の村の世話人メンバーは、2代目(50代)の人たちで実質3〜4人しかいません。他の家の2代目は近隣の都市で仕事をしています。
 そして3代目(30代)になる人は何と一人しかいないのです。4代目は言わずもがなで、その人の子供が一人です。
 現実には50ヘクタールの面積が3〜4人で管理出来るはずがないのですが、その内の一人が建設会社を経営しており、地区内の草刈り等では重機や従業員の提供があるので何とかこなしているだけです。次ぎの代になるともう絶望的です。
 そのような状況にあるため、私たちは多少なりとも歓迎されているようです(誤解のないように言っておきますが、どんな所に行っても何もアプローチしないで歓迎してくれるところはありません)。

 しかし今は良いとして、次ぎの代の一人は将来どのようにして暮らすのでしょう。4代目が小学校4年生で、よく私たちの所に遊びに来ます。年末には私の自宅に電話がかかって(一瞬間違い電話かと思ったのですが)、今年のスケジュールを尋ねられました。
 その子供を通じて、その一家とは良好な関係が出来ました。

 近い将来、4代目の子供が都市に出て行き、2代目が現役を退いたなら、今30代の3代目は自分の所有地(おそらく2ヘクタールぐらいはあるでしょう)を管理するのも大変でしょう。私たちと共同で農業をしたいと言うかもしれませんし、農地を預けたいと言うかもしれません。
 この地区の半数ぐらいの家(4〜5戸)は、すでに離農状態に近く、数ヘクタールの水田、数ヘクタールの畑が耕作放棄されています。農業関係法も改正され、私たちが農地を貸して欲しいと言えば、貸すしかない状況になっています。
 この地区の農地は、半自動的に私たちのところに回ってくるでしょう。(しかし私たちに農地を受け止める実力があるかどうかが、問題です)。

 今、小学校4年生の4代目が将来定年退職で帰ってきたときは、気心の知れた私たちと一緒に暮らしたいというかもしれません。共同体帰属です。このようなことは、彼の一つ前の世代で起きるかもしれません。国家財政が行き詰まり、行政サービスが低下すればそうならざるを得ないでしょう。

 これらのことは一過疎地域の方向性ではありません。今後、年金をアテにした夫婦のみの暮らしなど、経済的にもマンパワー的にも難しくなるでしょうから、血縁を超えた拡大家族を作る必要が出て来るでしょう。ニートやフリーターの将来についても同じことが言えます。「癒しの郷」はそういう暮らし方の一つのスタイル、新しい常識になると思っています。

・・・・内輪話ですみません。・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
突然ではありますが、次号から月1回の発行とさせていただきます。癒しの郷へゴー(5)ということで長年5のつく日に発行してきましたが、現場に大量の時間が必要になり、月3回の発行が難しくなりました。メルマガ終了を考えていたのですが、終了を惜しむ声も聞かれ、月1回発行に変えて継続することにしました。止めるとなるとまだ書き足りない事もあったりしてなかなか終了を決めることが出来なかったですが、月1回発行でエッセンスを伝え、また将来を見据えた内容をお送り出来れば、今までの暮らし方に行き詰まった方々への道標となるのではないかと思っています。まだまだ私たちの役目は続いているようですので、今後も宜しくおつき合いのほど、お願い申し上げます。


**コミュニティ「癒しの郷」を創ろう**  198号 2006. 1/5