**コミュニティ「癒しの郷」を創ろう**   189号 2005.10/5

 今号も新聞小説(「すばらしき新世界II 光の指で触れよ」)を題材にして、「癒しの郷」らしく精神物理学の視点から「家族」のことを考えてみます。
 前号でも書きましたが、家族をスタートさせるのは(結婚を決心するのは)感情(心)です。その家族を継続させるのは頭の記憶です。記憶で維持していることは、記憶喪失症や認知症(老人性痴呆症)になると、家族関係が維持できないことからも分かります。

 さてここからですが、人間の記憶は脳細胞にある生体磁気にちょうど磁気テープに記録するのと同じメカニズムで記憶されています。パーソナリティ(人格)も記憶によって構成されたものです。
 そしてここからが賛否の分かれるところでしょうが、生体磁気の記憶をサポートしているのは、地磁気(N極、S極を持つ地球磁場)ではないだろうかという考え方があります。この根拠は脳に強い磁気を当てると記憶が鮮明に再現されるという事実にあります。磁力の強度が記憶の再現に関係しているなら、地磁気がゼロになると記憶は再現できなくなるのではないかと。

 余談になりますが、神道系の啓示・預言では、まもなく幽界は消滅し新しい世界(神界の原理で動く世界)になると説いています。幽界というのは記憶(自我)で作られた世界のことです。
 どういうメカニズムで幽界は消えるのでしょう。その一つとして考えられるのが、先の地磁気です。いま地磁気は減衰していると言われています。2030年には磁力がゼロになるという計算もあります。もし地磁気と記憶が連動しているなら、そのとき幽界(今の社会)は消滅することになります。約束(約束は記憶によって守られる)で成立している社会は、全員が認知症になると一瞬にして溶解です。当然、記憶で成立させていた家族も崩れます。

 ついでながら、約束をしないで(記憶を使わないで)成立する社会があるのかというと、これはあるのです。身近な例で言いますと、幼児は記憶がほとんどないですから、約束事のない世界に生きています。感情と五感情報のみの組み合わせです。お菓子を見せると反応しますが、隠すと興味は別の方向に向かいます。隠したものを出せとは言いません。
 これでは社会は成立しないと思うでしょうが、神界はその原理で成立しているようです。今、現実レベルの「癒しの郷」を建設していますが、これも約束なしで進めています。建設に参加したい人が自分の都合でやってきて、したい事をしています。いつまでに何々をしなければならないという工程のない建設方法です。これで村が作れたなら、約束を使わない社会の実在性の証明になります。

 この方法は、心の方向性の同じ人がグループを作ることで成り立ちます。工程表といえるものは、私の描いた村の近未来図です。そのイラストからイメージをつかんで、それぞれ自分の興味のあることを形にしています。畑を作りたい人は畑を作るでしょう。家を建てたい人は家を建てるでしょう。結果は100パーセント自分で確認できます。これは満足の平等を作り出す方法でもあります。
 ついでながら言いますと、いつ誰が移住するのかも決まっていません。進行状況をみながら、各自のベストタイミングで移住するでしょう。建設作業の好きな人はそれができる時期に・・・。

 話しを元に戻しますが、今、地磁気は減衰していると考えられています。2030年にはゼロになるという計算もありますし、もっと早くなるかもしれないとも言われています。
 もし、地磁気と人間の記憶が連動しているとするなら、敏感な人はすでに記憶を使って事を成して行くという方法(生き方)に、苦痛を感じているかもしれません。
 記憶の検索、引き出しが難しくなると、相対的に感情の方が強く働きますから(認知症になるとこういう傾向になる)、感情欲求を満たすことを優先するようになります。今の社会を見ていると、年齢を問わずそういう傾向が感じられます。

 作家の池澤氏は、小説の主人公に「結婚停止」という言葉を使わせています。離婚ではないのです。記憶をベースにした生き方を取り合えずストップしてみようという訳です。そして主人公のアユミさんはフランスのコミュニティ(共同体)に行ってしまうのです。感情(心)に従ったのでしょう。

 そのことに対し、夫の林太郎(風力発電のエンジニアという設定)は、「・・・この17年間、アユミの方がずっと自由だったのではないか。自分の役割はアユミの飛翔を支えることだったのかもしれない。そしてアユミは今、ずっと遠くへ飛んで行ってしまった。追い付くことができるだろうか・・・」とつぶやくのです。

 この成り行きは、釈迦の『法滅尽経』で説かれている「法が滅しようとするとき、女人は精進し、男子は怠けて仏の教えを用いず・・・」そのままなのです。この話しは長くなるので次回にします。

・・・・内輪話ですみません。・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
このメルマガは5年前の10月21日から始まりました。この5年の間に読者の皆様にも入れ替りがあったと思います。ずっと創刊号からおつき合いくださっている方は何人ぐらいになるのでしょう。大変興味深いです。また途中から購読して下さっている方の中には何かを検索していてたまたま「癒しの郷」に巡り会ったという方もいらっしゃいます。こうして御縁の出来た皆様に支えられて5年間メルマガを発行し続け、そして念願のリアル「癒しの郷」建設に着手する機会に恵まれました。読者の皆様のおかげです。有り難うございました。10月の内輪話しは回顧月間で、5年を振り返りたいと思います。


**コミュニティ「癒しの郷」を創ろう**  189号 2005. 10/5