**コミュニティ「癒しの郷」を創ろう**   182号 2005.7/25

 前号で入村を希望する方からの細密な質問を紹介しましたが、そんなに難しく考えなくてもよいです。参考までにあのようなレベルで考えている人もいるということを紹介しました。回答は出資者サイトに入力する予定ですが、公開できるものはメルマガでも紹介します。
 今号は、かなり以前に書いたことの復習のような話しになりますが、大変重要なことなので、短くまとめておきます。

〈 共同が成立する条件 〉
 
 共同という言葉は、一見分かっているようで、深い説明を求められると困ってしまうような言葉なのですが、これは合同、分担、相互を総称した言葉です。
 そして、共同生活が成立する条件を考えた時、それは利害の一致が条件であって究極で言えば、仕事が同じであるか、同じ経済(財布)の中にいるかの二つしかありません。

 共同の度合いを下げれば、仕事が違っていても、財布が別々でも共同体制を組むことが出来ますが、三次元的(物理的)効率は悪くなります。「癒しの郷」で、効率という言葉を使うと誤解が生じるかもしれないですから、ムダが多くなると表現しておきます。

 「癒しの郷」のように、自然の生産力(植物などの成長力)の中で、自給自足を成立させようと言う時、ムダが多いというのは好ましいことではありません。「癒しの郷」のような方向を目指すと、共同の度合いを高くする事が求められます。

1、仕事が同じ人でグループを作る

 かつての村落共同体や、以前メルマガで紹介したア−ミッシュ(キリスト教メノー派の人)などは、仕事を同じくする人が集まった共同体です。仕事が同じだと生活形態も似たようなものになりますから、仕事の共同(協業)と生活の共同の両方が成立します。

 日本の人の集まりというのは、昔から同業集団だといわれています(インド、中国などは血縁集団の傾向が強い)。同業集団はまとまりはよいのですが、自給自立はできません。魚を捕る人だけが集まっても、生活は出来ないですから、交易が必要になります。日本の社会が何千年も昔から交易が盛んであったのは、同業者で集団(社会)を形成していったからです。

 交易は上手くいくと大変豊かになれますが、反面、大きな危険もあります。江戸時代は飢饉の話しばかりが出て来ますが、コメという交易商品の単作を行っているわけですから、当然ありうることです。
 現代の私たちの生き方も、交易的です。得意とする、または社会が求めている技術なり知識なりに集中して磨きをかけ、それをできるだけ高い値段で売ろうとします。時代の流れの中でハズレも出て来ますが、ハズレたときの処方箋を示してくれないために、苦しむことになります。交易という方法論が先行してしまって、哲学が追い付いていないということでしょうか。

 話しが反れてしまいましたが、同業者集団は共通項が多いためにまとまりは良いのですが(共同体制を組みやすい)、自給自立できないのです。
 自給自立するためには、衣食住すべてに渡っての技術、知識が必要になります。このようなことから、自給自立の方向を目指す場合は、スタートの時から仕事(特技)の異なる人の集まりとなります。そうなると、利害は不一致することが多くなり、共同は成立しなくなります。さて、どうするか・・。

2、経済(財布)を一つにする

 仕事が異なっていながら共同体を成立させている代表的な例として、家庭があります。家庭がなぜ一つの共同体として成立するのかというと、経済(財布)が一つになっているからだと思います。
 もし、血縁という関係が共同体を成立させているとするなら、子供が結婚し子供が生まれても家庭を出ないで、家族はどんどん拡大化していく筈なのですが、一般的にはそのようになっていません。親子であっても、経済(財布)が別になると家庭を別にしています。カギは経済にあると言えます。

 このことは、他人(非血縁関係)であっても、仕事が異なっていても(仕事が違えば考え方や生活リズムが違う)、経済(財布)を一つにすれば共同生活が成り立つことを示唆しています。その代表は夫婦といえるかもしれません。
 経済は大きなファクターですから、経済を守るという必要(利害の一致)は、多少の違いなど乗り越えてしまうのでしょう。

 他人の集まりである共同体で、しかもそれぞれが異なる収入の方法(仕事)を持っている状態で、経済(財布)を一つにするのは大変難しい事のように思われますが、これは意外に簡単です。ひとつの生活法人を作って、全員その法人を通して仕事をすれば良いのです。それぞれの収入は、その法人の売上収入として入ってきます。それぞれは給料としてもらえば、個人単位で収入を得ているのと同じ結果になります。しかし、全体としては一つの経済(財布)にしたことになります。

 私の家は自営業で会社を持っていましたから、そのようなことはごく普通にやっていました。経験の無い方には理解しにくいことかもしれないので、次号で使い方などもう少し詳しく説明します。この方法を取ることで、自家消費用の農業をしている人も現金が手に入ります。

・・・・内輪話ですみません。・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
暑中お見舞い申し上げます。西日本は高気圧の3段重ねとか聞いたことがあります。台風も西日本直撃で来ているようですし、今年初台風上陸になるのでしょうか。おまけに地震まで頻発しているし。ちょこまかある地震は巨大地震のエネルギーの放出にはならないのでしょうか。西日本など地震もないし、来たら巨大でしょうね。

**コミュニティ「癒しの郷」を創ろう**  182号 2005. 7/25