**コミュニティ「癒しの郷」を創ろう**   150号 2004.9/5

 台風16号が日本列島を縦断しましたが、皆様のところでは被害はなかったでしょうか。私の家は、これといった被害はなかったのですが、南西方向2kmぐらいの土地では、高潮の被害があって、二千世帯ほど床上浸水となりました。昔、入り浜式の塩田があった地区です。ここには、自動車学校もあって、つい最近まで娘が通っていました。卒業していて助かりました。

 この台風は、早くから超大型と言われていましたから、通過する2日程前に、住宅の補強工事をしました。久しぶりに大工道具を使ったのですが、大まかな作業ならまだ大丈夫のようです。もう家具のような精密作業はできません。そのような作業をする根も視力もなくなりました。
 この間から、道路向かいに2軒の住宅が建てられており、気を付けて見ているのですが、10年ほど住宅から遠ざかっている内に、作業方法も進化しているように思えました。この話しに入ると長くなるので、機会を改めたいと思います。
 そして、いきなり落差のある経済シリーズの続きに入ります。

7.長期金利が上昇すると国家財政が破綻する

 長期金利って何?という話しになりますが、これが意外に曲者なのです。しかし、こんな事をまともに考えだすと頭が痛くなりますから、原始的な話をします。
 長期金利というのは、簡単に長期間お金を貸し借りするときの金利と考えて下さい。私たちにとっては、住宅ローンの金利とか、定期預金の利率とかで関係してくる会社です。

 まず、金利とは何ぞや?ということになるのですが、これはインフレと対になるものです。このシリーズで商品とお金の特性の違いを説明しました。商品は、物理寿命、社会寿命があるのに、それと対になるお金には寿命がないので、常にお金の方が多くなってしまうと。そして、そのバランスを取るために、商品の値段が上がっていくと(お金は回収ができないので、そういう方法でバランスを取ることになります)。

 これを、お金の側からいうと、時間と伴に目減りしていくということになります。100年くらいのスパンで見ると、お金は10年で4分の1ぐらいの価値になります。この目減りを少しでもヘッジしようというのが金利です。問題になるのは、他人にお金を貸したときです。自分がお金を持っているときは、急に物価が上昇し始めたら早めに必要なモノを買うことができますが、他人にお金を貸しているときはそれができません。その危険保障、目減り保障のためにもらうのが金利(利息)です。

 さて、その金利はいくらが適当かということになりますが、貸す側としては高い方が良いに決まっています。しかし、高いと借りる人がいません。借りる人がいなければ、遊んでいる金はどんどん目減りします。さあ、どうしましょう。長い歴史の中で、貸してもよい借りてもよいという金利は、5%に落ち着きました。この5%という金利は、長期間お金を貸し借りする場合の常識金利となっており、日本の『民法』(40条)でも、「金利を決めなかった金銭貸借については5%で計算してよい」となっています。この5%は「法定金利」といわれています。

 250年前のアダム・スミスも、『国富論』の中で、「5%という利子率が最も適当である」といっています。その理由として、次のように言っています。少し意訳しますが、「1%のような利子率だと、社会的存在理由を失った企業がいつまでも生き続けることになり、社会の健全な発展が望めない。逆に、8%、10%になると、あやしげな企業や投機的な企業しか活動できなくなる」と。 何か、今の日本のことを言っているような感じもします。

 さて、本題ですが、04年9月1日現在の日本の長期金利は、1.5%です。長い歴史の中で考えると、異常ともいえるような低い金利です。長期金利の決定権は中央銀行(日銀)にあり、バブル経済崩壊後、企業の倒産を防ぐために低金利政策を取ってきたわけですが、絶対的な決定力とはいえません。外国の金利が高くなるとお金はそちらの方に流れますから、その兼ね合いの中でしか決められません。外国の金利が高くなれば、上げて行かざるを得ないものです。ちなみに、アメリカの今の長期金利は4.1%台です。

 長期金利が問題になってくるのは、それが国債の利率と連動するものだからです。つまり、アメリカやEUの金利が上昇すると、日本も金利を上げざるを得なくなり、それに連動して、国債の利率も上げざるを得ないことになるのです。
 国債の発行予定額は、メルマガの146号で紹介しましたが、05年度は135兆円、06年度は140兆円、07年度は160兆円・・・といった金額になっています。
 仮に、05年度に長期金利が5%になったとすれば、135兆円の国債には、約7兆円の利払いが発生します(今の1.5%のままなら2兆円の利払いです)。元金を返すまでは、7兆円の利払いは毎年続きます。

 今、政府系の借金総額は、公表されているものだけでも1千兆円です。地方債を除いても800兆円です。借り換えをしていく中で、すべてが5%の利率になったらどうするのでしょう。利払いだけで、40兆円です。税収は、40兆円少々です。つまり、税収はすべて利払いに消え、行政サービスはゼロということになるのです。ここまで行く前に、大変なことが起きるでしょうが・・・。

 05年8月27日の新聞に、「05年度の一般会計概算要求85兆円」という記事がありましたが、税収の2倍の金額です。国債費(国債の期日償還と利払費)は20兆円となっています。税収の半分に当たります。これでやりくりするというのですから、ほとんどマジックの世界です。長期金利もさることながら、足元の来年の予算が実行できるのかどうか(税収で足りない分の資金調達ができるのかどうか)も大きな問題でしょう。

 予算が実行できないという事態が想像できるでしょうか。国家が工事代金を払わない、期日にお金を返さない(国債の償還をしない)といった事態になるのです。国家倒産です。つい数年前、アルゼンチンはそういう事態になりました。
 その結末を避けようとするなら、税収で足りない分はすべて日銀がペーパーマネーを発行して補足することになります。この場合の結末は前にも説明しましたが、大インフレしかありません。
 経済学者の中には、海外からいくらでも安い商品が入ってくるので、インフレにはなりにくいと言う人もいますが、食糧や石油がいくらでも安い値段で入ってくるとは思えません。

 大インフレになったら、「堺屋太一さんのような田舎の家に移動しよう!」なのですが、今の私たちにはそれがありません。「癒しの郷」を建設しましょう。
 今、「癒しの郷」のバリエーションの一つの作り方をまとめています。いざと言う時、この方式なら簡単に作れると思います。ほとんど仕様書レベルで紹介できると思います。写真、イラスト入りで、近々「仁慶メモ」に入力されると思います。

・・・・内輪話ですみません。・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
ここ倉敷では、台風16号により稀に見る被害を受けました。高潮で浸水したり塩害が起きたりしました。そして呑気な県民性があきらかになりました。人災とも言える被害があったことも確かなのですが、新聞を読んでいると岡山県内の自治体では支援物資などの備蓄や避難や危険を広報する方法もお粗末だと言う事がわかりました。自分の命や生活は自分で守らなくてはなりません。自主独立、自給自足ができる「癒しの郷」建設を急がなくてはいけません。


**コミュニティ「癒しの郷」を創ろう**  150号 2004. 9/5