**コミュニティ「癒しの郷」を創ろう**   143号 2004.6/25

 先日、大きな台風がやって来ましたが、被害はなかったでしょうか。 今号から、また新しいシリーズに入ります。経済寄りの話しでおもしろくないかもしれませんが、これは私たちにとって切実な問題だと思います。
 個人的には(経済アナリストもそうですが)、近々大きなインフレが起きるだろうと感じています。もし発生すれば、大半の方は破産状態のようになって身動きできなくなると思います。今世では「癒しの郷」に行き着けないかもしれません。
 インフレ(物価上昇)が始まらない内に、お金に価値がある内に、今後の生き方の決断ができるような情報を提供したいと思っています。経済オンチの準備人その2にもわかってもらえるように、できるだけ丁寧に・・・(笑)。そして、「癒しの郷」らしく、経済学を越えたところにも踏み込んでみたいと思っています。よろしくお付き合い下さい。

1.今後、数年の内に見られる現象

 今、景気は過熱気味だといわれており、日銀は金融緩和政策(ゼロ金利政策)を解除するとか言っています。しかし、景気がよいのはデジタル家電などの勝ち組といわれている業界、企業だけの話しで、負け組といわれている業界では不景気を実感しているでしょうし、地方にいる私なども不景気そのもののように感じています。

 ここで金利を上昇させるなら、負け組といわれている業界や地方の多くは、本当に行き詰まってしまいます。では、勝ち組の天下になるかといえば、それもないだろうと思います。
 この先、大きなインフレ(1年で物価が何倍にもなるような猛烈なインフレ)が発生すれば、お金を生活手段としている人は全員アウトです。勝ち組も負け組もありません。どちらも負け組です。

 キーワードはインフレなのですが、これは起きる起きないの話しではなく、貨幣経済の中では起きなければならないもので(一種のガス抜きのようなもの)、いつ起きるかといった問題です。
 しかし、インフレの起きる原理が解らないと、これからの話しは予言のようなマユツバの話しになっていまいますから、準備人その2にもわかるような説明を考えたいと思っています(笑)。

 取り合えず、ダイジェスト的に話しだけをすすめますが、インフレはだいたい30年くらいの周期で起きています。前回のインフレは、オイルショックがきっかけとなり1974年に起きました。30年前です。さらにその前のインフレは、1945年の敗戦をきっかけに起きました。60年前です。

 又、60年周期になるインフレは大きいものになるともいわれています。敗戦の時の大きなインフレを60年さかのぼると、明治の西南戦争の後の大きなインフレがあります(正確には65年くらい前になりますが)。
 05年は、敗戦から60年目に当たります。周期的に見れば、そろそろ大きなインフレが起きる時期に来ています。

 そして、今度起こるインフレは、戦後のインフレよりもっと大きなものになりそうです。それは、政府の借金(裏付けのないお金が社会に出ている量)が、戦前の比ではないからです。
 おそらく、ロシアやアルゼンチンで起きたような猛烈なインフレ(1年で物価が10倍を越えるようなインフレ)になるでしょう。
 戦後の日本のインフレは、米相場で見ると、昭和19年〜22年くらいの間では、毎年3〜4倍の価格上昇になっています。政府が統制しているコメが3〜4倍ということは、一般商品はもっと上昇していたはずです。
 仮にトルコやアルゼンチンで起きたような、年20倍くらいの物価上昇になると、1月に10kg5千円であったコシヒカリが、12月には10万円に、さらに次の年の12月には200万円になります。
 ロシアはもっとすさまじいインフレになり、毎年数十倍という物価上昇が3年ほど続きました。一般に、インフレの始まった1〜3年の物価上昇が大きく、その後は、次第に鎮静化して行きます。しかし、ロシアの場合、15年を経た今でも、毎率15%くらいの物価上昇が続いています。

 このように、大きなインフレが起きると、お金(預金や債権も)は紙クズ化します。お金には何の力もなくなります。1千万円と百万円の差はなくなるでしょう。コメ10kgが200万円になれば、コメが50kg買えるか5kg買えるかの差でしかありません。

 勝ち組も負け組も同じなのです。お金に頼っていた人は皆負け組となってしまいます。今の内に、お金は知識や技術に変えておくか、モノに変えておくかなのですが、選別の判断は難しいです。
 「癒しの郷を創ろう」では、141号でも触れましたように、(1)食の自給技術、自給体制、(2)住宅の手作り技術(理由は、126号、「仁慶メモ」No.9)、(3)相互扶助、相互進化の仲間作り、を目標に掲げました。これらは、今の生活を続けながら得ることができます。混乱が始まってからではどうしようもありません。

 その時、国家は何をしてくれるかというと、全く何もしてくれません。するといえば増税です。年金は、そんなすさまじい物価上昇に追い付くことはできないですから、年金制度は有名家実になって終わりです。国債は紙切れです。100万円の国債が、償還期日が来たときには、コシヒカリ5kgしか買えなかったということになります(戦後のインフレでこの体験をした人は、今でも国債など絶対に買わないです)。

 つまり、大きなインフレが起きると、政府の約束(制度)は皆反古になりますから、政府は信用を失い一つの体制が終わります。そして、明治維新や戦後のように、ゼロから次の体制を作って行くことになります。この続きは次回にしたいと思います。

 読者の方から、以下の本の紹介がありました。日本の置かれた状況がよくわかる内容です。そして、親切です。「国家破産」で庶民が助かる方法はない、とはっきり言っています。お金を生活手段とする生き方だとそれが正しいです。こういう本を読むと「癒しの郷」計画の価値がよくわかっていただけると思います。「癒しの郷」の説明をコンパクトにまとめてみました。以下のページを御覧ください。そして、友人知人に紹介する時の案内に使ってください。また、寄付してみようと言う方がいれば、その方にも紹介してみてください。

藤井厳喜『新円切替』〜国家破産で円が紙クズとなる日〜
(光文社 ペーパーバックス 1.000円)



「癒しの郷」建設計画 案内

心紀ヒューマン計画
基本構想 中野仁慶

 私たちは、経済変動や体制変化に影響されない安心の暮らし方を実現しようとしています。
 難しいことではありません。有為転変があるのは、人為世界(人間の生産で暮らす世界)だけです。自然の世界は安定です。自然の恵み(自然の生産力)の中で暮らすなら、有為転変に翻弄されることはないのです。

 国家が崩壊したロシアでは、当時、ライフラインは止まり、給料は未払いが続き、スーパーには商品がなくなり、年金は猛烈なインフレで破綻し・・・という状態になりましたが、餓死者も出さず大きな暴動も起きませんでした。

 その理由は、彼らは一方にダーチャ(住居付農園)の生活を持っており、人為の世界が混乱しているさなかは、ダ−チャ(郊外にある)の方に避難していたのです。
 ダーチャの生活スタイルは、意図してそうした訳ではないのですが、電気は使わず、水は沢水や井戸水を使い、住宅は手作り(壊れても自分で直せる)、農業は機械を使わない有機農法・・・という自然の生活であったために、人為世界の混乱に全く影響されなかったのです。

 私たちは、人為の生活(人間の生産による暮らし)しか持っていません。このために、休むこともリタイアすることも出来ず、ひたすら走り続けています。その無理が毎年3万人という自殺者を生んでいます。
 太古の人のように自然の生活に入りきってしまえば、永遠の安心が得られるのですが、人為の生活に深く染まってしまった私は、いきなりそのような生活には帰れません。

 

 「癒しの郷」計画では、段階的に入って行く方法を考えています。最初は、今の人為の生活と自然の生活の二つを平行して待ちます。今の生活を待ったままだと、自然の生活もストイックにならず半分キャンプ気分で行えます。そして、ゆっくり自然の生活を洗練させて行きます。
 ただし、一人で二つの生活を持つのは、経済的にも技術的にも大変ですから、生活グループ(コミュニティ、共同体)を形成して、グループとして二つの生活基盤を持ちます。そして、グループ全体で自給自立できる体制を作ります。

 なお、グループは、株式会社方式で構成します詳しくはメルマガ47号48号参照。グループの財産は、それぞれ株券で所有します。
 メンバーは、非血縁の大家族として暮らします。(グループの暮らし方はメルマガ全編で説明。短く整理する予定)

【 コミュニティの一つの形 】

<農山村の家>

・グループによる農的生活
 (住宅は手づくり)

・農地、山林を持ち自給度の高い生活を実現する
 (農作物の一部は都市のメンバーに送る)

→→→

数十km
車で1〜2時間の距離

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<都市(中核都市クラス)の家>

・グループによる都市的生活

・共同事業や勤労仕事で必要なお金を得る
(農作物の代金は農山村の家に送る)

 グループのメンバーは、好みに応じて生活の場を選ぶことができます。
又、必要に応じて自由に行来することもできます。例えば、若い人は都市の家をベースにし、子育てや定年後の生活は農山村の家で行うとか・・・。週末は都市の人も農山村の家で過ごします。
 又、都市の家は、農山村に暮らす人が、都市サービス(買い物、病院、学校など)を受ける時の宿泊所としても使います。詳しくは、メルマガ75号〜80号

 このような生活ユニット(コミュニティ)を、たくさん作って行きます。その一つ一つが「癒しの郷」です。
ノウハウは作るごとに蓄積されて行きます。たくさんのコミュニティが生まれると、コミュニティ間の物物交換や生活ノウハウの交換が可能になり、生活の幅がどんどん広がります。新しいコミュニティ社会が生まれます。

 

この計画は、政府が税収に等しい国家予算を組む社会を前提にしています。
行動に移すのは、お尻に火がついてからでよいです。
ただし、そんなに時間はないでしょう。
参考、メルマガ143号〜
それまでに準備を終えておく必要があります。

〈 事前に準備しておくこと 〉

1. 自給(衣食住)の考え方と技術の習得
2. 相互扶助、相互進化の仲間作り   

 

「癒しの郷」の社会構想(自給型コミュニティの連合社会)

 今の社会は、たくさんの人で巨大なピラミッドを構成し、全体で自立する形式になっており、一人一人は、専業化(単能化)して部分を受け持っています。この方法は効率的ですが大変危険な社会構造です。部分の欠落で全体が壊れます。離脱者が出るとこまることになりますから、常に全体からの無言の圧力があります(道徳、倫理などによって)。

 又、個人の側でも、部分能力しか持っていないので、離脱すると生きて行けないという現実があり、ストレスと葛藤に苦しんでいます。それでいて、全体が崩れたときは、全員生活不能者として投げ出されます。誰も自給能力を持っていないからです。

 「癒しの郷」の思想は、できるだけ小さな単位で自給自立体制(コミュニティ)を作り、その連合で全体社会を作ろうという考え方です。これだと、自動的にエコロジー社会が生まれます。なぜなら、小さなコミュニティの中で反エコロジー行為を行えば、コミュニティの自滅となるからです。
 この社会に、巨大な圧力はありません。自然(摂理)の生産力の中での生活をめざすため、個人の在り方(生産活動)がどうであろうと全体が壊れないからです。誰もが、自分のコミュニティの中で好きな事をしながら生きて行けます。ノルマもリストラもありません。詳しくは、メルマガ53号〜55号

 このような社会を作るのに、革命は必要ありません。国民全員が、一気にその方向に進まなくてもよいからです。小さな単位で自給自立して行くわけですから、数十人単位で新しい社会が作って行けます。

 百グループできれば、れっきとした連合社会です。千グループできれば国家でしょう。いそぐ必要はありません。この暮らし方(大家族で生きる)に賛成する人と、そうでない人(単独家族で生きる)との間に、対立がないですから、共存しながら進んで行きます。排斥がないですから、ゆっくりでよいのです。100年、200年という時間で考えれば、新しい社会ができるでしょう。詳しくは、メルマガ35号、40号

 

○ 詳しい説明は以下のサイトにあります


HP『クモの糸』http://www.kumonoito.jp/

  ・メールマガジン『癒しの郷を創ろう』(概論説明)
  ・有料サイト『仁慶メモ』(具体化の方法)

 

● コンテンツの整理が追い付いていません。ボランティアの整理メンバーを求めています。

● ハードシステム(住宅、設備など)の実物モデルが間に合っていません。資金が集まればいつまでも具体化できます。資金を募るアイデアを求めています。


・・・・内輪話しですみません。・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
お金は無いよりあった方が良いです。それも現金でいつも手元にある方が安心です。準備人の両親などは皆70才代ですが、銀行が潰れるとは思っていません。保険会社も潰れるなんて思っていないのに入っている保険会社が潰れました。両親などは一番年金の恩恵を受けている世代です。おかげで私は両親の経済生活を支えなくてすんでいますし、時々小遣いも貰っています。


**コミュニティ「癒しの郷」を創ろう**  143号 2004. 6/25

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