**コミュニティ「癒しの郷」を創ろう**   129号 2004.2/5

 さすがに節分の頃になると、倉敷も寒いです。皆様、風邪には気をつけてください。
 さて話しが複雑に展開していますので、ここで自給型の生活を分類整理しておきます。今号は「家族を単位とした自給型の生活」の説明をします。次回は「グループを単位とした自給型の生活」を予定しています。

家族を単位とした自給型の生活

1. 第二種兼業農家スタイル

 これは勤労生活(現金生活)が主体になっており、補助的に農作物を自給する生活スタイル。住居は、勤労に便利な所に持ちます。ドイツのクラインガルテン、ロシアのダーチャは、第二種兼業農家スタイルを制度的に作り出したもの。キューバは、ソ連崩壊で交易が出来なくなり、必然的に第二種兼業農家スタイルが生まれました。

 日本では農地法の制限があって、勤労者が農地を購入して補助的に農作物を作る暮らし方は出来ない(市民農園を借りる方法はある)。元々農家であった人が、戦後の高度成長の中で勤労者になった結果、自然に生まれた生活スタイル。ただし、都市近郊にあった農家に限られている。私のいる所は、大半の人が第二種兼業農家と言われる人です。

2. 第一種兼業農家スタイル

 これは、自給生活を基本にし補助的に出稼ぎやアルバイトなどで現金収入を得る生活スタイル。元々は、都市から遠い地域の小さな農家の生活スタイル。昔は秋の収穫が終わると、主人が左官、大工、など職人として出稼ぎに行くスタイルになっていました。
 家族を単位とする生活で、主人が出稼ぎに出ていなくなるというのは無理があり、多くは都市に移住することになりました(過疎の一つの原因)。

 今、都市の人が求めている自給型生活とか、半農半Xとかいう生活は、この第一種兼業農家スタイルに近く、田舎の人にはしばらくは理解されない生活だと思います。田舎の人は、この生活では経済的に子供が育てられず、都市に移住しました。出稼ぎにいくと、残された家族の負担が大きく(農道や用水路の管理行事には妻が出なければならない)、おそらく続かないと思います。年金生活者のように、出稼ぎに行かなくても現金の入って来る人は良いですが、これは生活スタイルとは言い難く、趣味的な生活に近いと思います。 私は家族という単位では、第一種兼業農家的生活は無理だと思っています。

3. 専業農家スタイル(完全自給生活)

 家族だけで完全自給型の暮らし方をするには、家族人数が10人ぐらいは必要です。しかも、そういう暮らし方をする人だけで一つの社会を作る必要があります。家族内では処理出来ない事は、他の家族と協力して行う必要があり、そのためには、同じような暮らし方をする人が回りにいなければなりません。

 キリスト教(プロテスタント)の一派であるメノナイト、アーミッシュと言われる派の人たちは、大家族を形成し同じ仲間とコミュニティ(共同体)を作り、完全自給に近い暮らし方をしています。
 日本でも、江戸時代の頃の農山村では、そのような生活をしていたのではないかと思われます。四国のある集落の例ですが、火事で家を失った人が出ると、集落全員で家を作るという慣習の話しを本で読みました。メノナイトなどと似た生活をしていたのでしょう。

・・・・内輪話しですみません。・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
今回のメルマガは発行時間も遅く、量的にも少ないので物足りなさを感じた方がいらっしゃったら、お詫び申し上げます。しかし何時も長ったらしいので今回は息抜きをしてください。


**コミュニティ「癒しの郷」を創ろう**  129号 2004. 2/5