**コミュニティ「癒しの郷」を創ろう**   127号 2004.1/15

 前号でローコスト手作り住宅の外観デザインを4パターン描いてみましたが、その気になれば10パターンぐらいは描けます。そういう中でどの形を選択するかは、発起人(または発起人グループ)の仕事です。発起人の仕事を『仁慶メモ』では次ぎのようなテーマで説明しています。

 発起人と発起人グループの仕事、役割

1. 誰が発起人になるか、個性表現の明確さが仲間を集める。
2. 発起人の仕事と役割。
3. 発起人グループの仕事と役割
4. 発起人グループの解散と次の役割

1. 誰が発起人になるか

 コミュニティの発起人には誰でもなれます。まだ集まっていない仲間(将来グループとなる仲間)の中の一人が、グループ結成の言い出しっぺになるだけのことです。その仲間に共通している符丁(個性)をあげて、「みんな集れ」という呼び掛けをする役割です。コミュニティの設立手順がマニュアル化できると、本当に誰でも発起人になれると思っています。

 仲間を集めたいと思った方は、今はマニュアルが出来ていないので、次ぎの2の作業をやってください。これは、どこかグループがあれば参加したいと思っている方もやっておくと良いです。グループ選びが間違わなくなります。また、これからは発起人役をする人がたくさん必要になると思われますから、「癒しの郷」メンバーズの方は、全員発起人をするつもりで一度作業をやっておくとよいでしょう。おそらく、そういう役割の方だと思います。

 『農林業センサス2000年版』によると、この10年間に過疎地域から5千の集落が消滅したとあります。数戸規模の小さな集落でしょうが、そういうところに入っていく気になれば、場所はいくらでもあり発起人役の人が何千人と必要ということになります。また、02年度のデータですが、この年に109ケ所のゴルフ場が倒産しています。以前からの倒産も含めると全く使い道のないゴルフ場が何十もあるはずです。ゴルフ場は100ヘクタールぐらいの広さがありますから、買うとなれば10〜15グループぐらいが、同時に村(共同体)づくりを始める必要があります。このように発起人役の人がたくさん求められるのです。「癒しの郷」のメンバーの中から、発起人役をしようという方が何十人か出た時、ゴルフ場が手に入ると思います。


ゴルフ場に村を作った時のイメージ

破産財団の持つゴルフ場は4〜5億円から買えます。
一口(一世帯)200万円×200=4億円

ゴルフ場は100haあり、500〜600人が暮らせます。
50人の村が10ケ所作れます。

一人分  畑  200坪(イモ、トウモロコシ、ソバ、野菜等)
     山林 200坪
     宅地  50坪
     合計 450坪

100ha=300,000坪÷450坪=660人

詳しくは『クモの糸』サイトを御覧ください。


〈 個性表現の明確さが仲間を集める 〉

 まだコミュニティの事例がないので、私の店舗体験から説明しておきます。私のプロフィールの中でレストラン(和風フランス料理店)をやったことがあると紹介しましたが、業者から非常に珍しいといわれていたことがありますので、そのことを例にとります。

 私が直接タッチしていた5年間のことですが、出入りの業者などから、お酒を売っていながら酒のトラブルが一度もないのは大変珍しい事だ、と言われていました。5年の間に2〜3万人ぐらいのお客さまがあったと思いますが、そもそも場違いのお客さまが来たことは一度もないのです。
 店舗デザインをした以上、イメージを壊されるのもイヤでしたから、その後も皿一枚、植木一鉢買うのも私がやっていました。資金的な余裕は無かったですから、器なども陶器市などに行って買っていましたし、飾る花代もバカにならないので、出勤途中に道ばたの草を刈って行って活けていました(これが味わいがあってよいのですが)。

 お金はかかっていないけれど、私のイメージに添わないものは一切ないという店になっていました。別の言い方をすれば、ずっと一定の波動を保っていたということです。このように店の個性(アイデンティティ)を明確に表現しておけば、同じ個性の人は入りやすいし、異なる人は入れない空間となります。また、出入りするお客さまがお客さまを決めていくことにもなります。

 コミュニティ(共同体)でも全く同じことが言えます。発起人役の人がまず自分の個性を明確に表現し、その個性で発起人仲間を集めたなら、必然的に同じ個性の人が集まります。そういう人たちでコミュニティの形(プラン)を決めていったなら、コミュニティの個性(アイデンティティ)が明快に表現できます。その後に参加する人たちは、コミュニティを見学しアイデンティティに共鳴して参加するわけですから、同じような個性の人が集まることになります。異質な人(心の傾向性の異なる人)が参加することはありえません。
 このようにして集まったグループでは、細かいルールがなくても秩序が保てます。また、その後一つのグループ意識で生活することへもつながって行きます。

 アイデンティティ(個性)を最も伝えやすいのは視覚に対してです。ドイツのある中世都市は、屋根の形(勾配)、窓のデザイン(十文字の桟にする)街で使うロゴ(中世の文字書体)を統一しています。この3点を統一させただけでも、異質なもの(企業のロゴや風景にマッチしないもの、その風を好まない人)は入れなくなります。
 発起人の個性表現が曖昧だと、以後に続くものがすべて曖昧になってしまいます。個性(心の傾向性)の異なる人が入り交じり、たくさんのルールを作らないと秩序が保てなくなります。ルールはストレスになりますから、今の社会と変わらない生活になります。

 発起人の仕事は、自分の個性(心の傾向性)をいかに明確に表現するかということにつきるといってよいでしょう。コミュニティ建設の方法論など三次元レベルのことは、発起人仲間となった人に考えてもらえばよいのです。発起人がアイデンティティ管理も行い、現場も先頭を切って作って行くのでは身が持ちません。

 発起人に興味を感じた人は、『仁慶メモ』を御覧下さい。案外女性が向いているのではないか、と言うことも説明しています。
 
・・・・内輪話ですみません。・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
今回の内容は有料ページの中の「仁慶メモ」からの抜粋です。4回に分けて発起人の仕事などを説明しています。ゴルフ場に村を作ったイメージスケッチもあります。どうぞ皆様からのお申し込みをお待ちしています。


**コミュニティ「癒しの郷」を創ろう**  127号 2004. 1/15