**コミュニティ「癒しの郷」を創ろう**   124号 2003.12/15

 倉敷もやっと寒くなり始めました。別に寒さを待っているわけではないのですが、いよいよ冬生活に入ります。
 前回お知らせした有料サイト見本の「仁慶メモ」、いかがでしたでしょうか。毎回図が入れられるわけではないのですが(時間的に難しい)、出来るかぎりラフ画であっても入れたいと思っています。なお、図の部分の文字が手書きで申し訳ないのですが、アルバイトでも雇えるようになったら文字も入力します。
 今号では一つの提案(問題提起)をしておきます。

〈 提案 : 簡易移住システムの確立と学習 〉

 最近の日本や世界の情勢を見ていると、いつ何が起きても不思議ではない状態です。コミュニティ生活へのシフトは、必ずしも計画的に行えるとは限りません。何か起きたためにシフトせざるを得なくなるというパターンになるかもしれません。神の導きというのはこちらのパターンが多いようです。

 このように考えると先ず、滑り止めレベルのものにしろ、いつでも実行可能な簡易移住システムを確立、学習していて、その上で時間の許す限りより良いシステムの研究をすべきだと私は思っているのです。

 「仁慶メモ」で紹介した2人用の仮小屋(2.5坪、5畳)は、多少断熱処理をすれば一人用の住居として使えます。また、2〜3倍のサイズ(6〜8坪、12〜16畳)で作れば夫婦用の住居として使えるでしょう。
 万一の時のために、簡単な住居の作り方を学習しておいてもよいのではないでしょうか。その技術はコミュニティ生活の中で大いに役に立ちます。

 私はプロフィールでも触れたように、職業訓練校(木材工芸科)に1年通いましたし、店鋪(ホームセンター、レストラン)の立ち上げも数店行いましたし、数年前までは住宅プランを作る仕事をしていました。また、父親が工場専門ですが設備工事の事業をしていたこともあって、子供の頃から現場の仕事はわりと目にしています。
 今も木工道具は持っていますから、「仁慶メモ」で紹介したような小屋ならぶっつけ本番で作ることが出来ます。

 しかし、私一人がそういう状態であってもあまり意味がありません。平穏な時の移住なら建築作業の得意な人に家など作ってもらって、完成したものを買うという方法も取れますが、阪神大震災のような事がおきてまとまって移住するような事になれば、そんな方法は取れなくなります。あなたは5番目になりますと言われて、半年ほど段ボールハウスで暮らせるでしょうか。みんなで力を合わせて、取り合えずの形にしろ生活出来る状態を作らざるを得なくなるでしょう。

 緊急のときは、「簡易移住システム」を使おう! と言えるような、共通形式、共通ルールを持っておく必要があると思うのです。
 大きな寺社建築の場合、全国から大工さんが集まって来て、寄り合い所帯になるのですが、初めて会った人たちと一緒に仕事が出来るのは、全員が共通の建築ルールを知っているからです。

 「癒しの郷」計画においても、万一の場合使う基本技法のようなものをルール化しておくべきだろうと思っています。そうしないとたくさん人が集まった場合(10人ぐらいでもそうなのですが)、事がバラバラになり何も出来ないことになってしまいます。
 私たちが全く技術を持っていなくて、白紙の状態なら大きな問題ではないのですが、意識していなくてもすべての人が技術、技法を持っています。
 本を整理してほしいと言えば、子供でも整理してくれます。これは技法を持っているから出来るわけです。頭の良い子ならサイズを合わせて整理するかもしれません。しかし、大人にとって本をサイズで分類されたら困る訳です。もう一度やり直しをしなければなりません。
 建設作業でもこれと似たようなことが起きるのです。

 3人ぐらいの集まりなら、話しながら(ルールを作りながら)作業が進められますが、6〜7人ぐらいの人数になると話しはまとまりにくくなりますし、一組で作業をするには人数が多すぎます。二組になって手分けして仕事をしようにも、共通ルールがなければ分業は出来ません。
 結局、共通ルールのないままたくさんの人が集まると何も出来なくなってしまうのです。

 今回の「仁慶メモ」(宸Q)では、前回のパネル工法の小屋を簡易移住システムに発展させたプラン(同じ工法で当面の住宅まで作る)を紹介しています。イラストを入れておきますので、一連の建物を視覚的に見て下さい。前回の「仮小屋」もそうですが、プロの建築技術は全く使っていません。ノコギリとハンマーと釘があれば作れるものです。


・・・・内輪話ですみません。・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
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**コミュニティ「癒しの郷」を創ろう**  124号 2003. 12/15