**コミュニティ「癒しの郷」を創ろう**   100号 2003.4/15

 何と“癒しの郷を創ろう”も100号を迎えました。今回は番外編にします。お気軽におつき合い下さい。

 私はいつも何冊かの本を借りて読んでいます。これは準備人その2が図書館から借りて来た本で、読むのは私の役割です。もうこれはノルマのようなもので、年間200〜300冊やってきます。以下は、今手元にある本のリストと感想です。

・『200万都市が有機野菜で自給できたわけ』 吉田太郎
 まだ読んでいないのですが、キューバの話しです。キューバは、ソ連崩壊以後、食糧と重油が入ってこなくなり国家的危機に陥りました。TV番組「宇宙船地球号」で見たのですが、キューバ人は野菜を食べる習慣がなかったらしいのですが、中国系の軍人のアイデアで野菜づくりを始めたとか。食習慣が簡単に変えられるものか、興味があります。

・『炭焼きの20世紀』 畠山剛
 岩手県の山村調査を何十年もされている方の本です。木炭にまつわる不合理な貫行が、この40年で消えてしまったとあります。そして、平成の今は、「山奥でのきたなくてきつい仕事、掘建て小屋での借金と仕送りの生活」から「質素ではあるが、自然と共存した安定した生活」に変わったと。
 古い習慣、既得権が消えるには、一度断絶がおきないとダメのようです。

・『やってみよう 地域通貨』 ぶぎん地域経済研究所
 今、背表紙を見ているだけです。閉鎖系社会を作らないと、地域通貨の本来の働きはないと思っています。

・『ゼロからの山里暮らし』 青木慧
 兵庫県の山村出身者の方(文筆業)が、60歳になって東京から故里に帰って、ゼロから(土地の購入から)スタートした自給生活の奮闘記です。この人は山の生活を知っており、参考になりました。今でもウサギを自分でさばいて肉を食べるそうです。私にはできそうにありませんが・・・。

・『ロシアを知る』 杉森康二
 パラパラと目を通しただけです。資料が古くて読む気になりませんでした。

・『自然再生事業』
 この手の本は、学者の知的遊戯の域を出ていないものが多いです。自然という名を着せた人為のように感じます。

・『開拓時代の生活図鑑』 バーバラ・グリーンウッド
 150年ほど前、スコットランドからカナダに移住した家族の話し、子供向けの図本です。こういう本をパラパラ見ているとき、意外とヒントがあったりします。この本から日本では絶対にない屋根の作り方を知りました。

・『自然流乾物読本』 津村喬
 奥さんが、乾物屋の娘さんで、店を継ぐこともできず閉店にしてしまったので、いつか乾物について1冊書いておきたかったとか。
 自給の生活で、乾物による食保存は基本的なことであり、少しは知っておきたいのですが、手が回りません。私が知っているのは、ダイコンとカンピョウを乾かすことぐらいです。

・『山の畑をサルから守る』 井上雅夫
 まだ読んでいません。シュタイナーが、『農業講座』の中でネズミだったか、モグラだったかの被害を防ぐ方法として、それを丸焼きにして、その灰を畑の周囲に播いておくと良いと言っていましたが、サル、クマ、シカ、イノシシなどではどうなのでしょう。

 以上の他、数冊がありますが、1週間ほど後には入れ代わりでまた新しい本が10冊ほどやってくることになっています。次回は、『樹木葬を知る本』というのをリクエストしています。

 机の横に、5日ほど前プリンターから出した風景写真があります。以前写したものの中から、コミュニティスペースになりそうな所をトリミングしたものです。

風景写真
アンデスに暮らすアルコワ族の村岡山県川上町の風景

 これは只眺めます。眺めながら、今までアイデアとして取り出したハードやシステムをはめ込んでいます。この作業はしばしば行います。風景は雑誌の写真であったり、写真集であったり、イラストであったりです。風景から、ハードやシステムを引き出すこともします。

 掲載しているコミュニティのイメージ写真は、南米アンデスに暮らすアルコワ族の村です。
 この部族は共同体方式で暮らしており、写真は中腹にある本村で、山の上の方には放牧用の住居、下の方には農耕用の住居を持っています。生活基盤を三カ所持つ生活です。共同体方式の生活ゆえに可能なスタイルといえます。
 そのスタイルで、少なくと何百年も暮らしてきた実績があるわけですから、村の風景が貴重なデータとなります。

 今、手元にある風景写真では、岡山県の西にある川上町の山間部の風景です。
 そういう風景を見ながら、上水は? 排水は? どんな作物が作れるのだろうか? 住居をどのように配置したらよいのだろうか?・・・と知っている要素をすべて入れていって、シュミレーションしています。これは訓練です。こういう中で、今週の本のデータが一つ加わって、ここはサルが出るのだろうか?・・・となるわけです。

 給水・排水は都市の方には想像できないような難しさがあります。1人、2人ならともかく、何十人を想定すると、水量の問題が出て来ます。水道を引くといっても本管からとなり、すぐ何百mといった距離になります。費用は1m○万円という単位です。
 沢水を引くといっても無条件ではありません。しかも、水量の問題があります。渇水期に数十人分が得られるのかどうかということです。井戸は掘ってみないとわかりません。掘った後で水質検査となります。
 場合によっては、雨水の併用も考えなければならないでしょう。その場合、住宅の屋根とも関係してきます。雨水の集めやすい様式が求められます。排水も難しい問題で、こんな事を考えながら風景を見ています。

 以上のような事にはあまり触れてこなかったのですが、その理由は、簡単に言うと所詮形式の部分であって、お金や時間のムダを言わなければ解決できることですし、急場しのぎでも何とかなるものだからです。
 重要なのは、人間の意識のシステムであって、この部分の解決がなければ、どんなにすぐれた形式も無意味です。その意識の問題は、お金では解決できませんし、急場のしぎもありません。このような事から今は意識(心)の話しが中心になっています。メンバーの意識を調和に導くシステムがあれば、何でも可能であり、ハードの問題も簡単に解決できるでしょう。この逆はありません。
 

 話しは変わりますが、今、自治体との接触を考えており、そのタイミングを計っています。タイミングを考えているのは、何らかの動きが起きると“癒しの郷を作ろう”も今のような形では続けられなくなると思っているからです。今のような回数で続けられたとしても、内容は形而下(三次元)中心になるでしょう。したがって、核(意識のシステム)の部分だけは終わらせておきたいと思っています。「仏作って魂入れず」では意味がないですから。その他、私の仕事のこと、家族のこと・・・などタイミングもあります。

 なお、100号の記念というわけではないのですが、今後、読者の皆様と話す時間を取りたいと思っています。今は、私が出ていける体勢になっていないので(要介護の親のサポート体制が出来ていない)、来ていただくしかないのですが・・・。
 JR新倉敷駅から南東に2kmぐらいの所、高梁川の川口近くに住んでいます。平野部なのに小山がたくさんあります。千年くらい前は、皆瀬戸内海上の島でした。地名も、島や崎の付く所ばかりです。
 ところが、のどかな環境ではないのです。幹線道路沿(元国道2号線)なので、うるさく、住宅事情も悪くて夏暑く、冬寒いのです。気候のよい時おこし下さい。

 どんな話しでもOKです。時間はエンドレスで予定しています。泊まっていただくスペースはないので、ビジネスホテルを予定して下さい。JR新倉敷駅まで来ていただければ迎えに上がります。


・・・・内輪話しですみません。・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
勉強会のお誘いをしたら、皆様から反応を頂きありがとうごさいました。日時も場所も決めると、本当に来たい方々の足枷にもなりかねないので、日時は随時、場所は岡山県倉敷市ということにしました。より多くの参加者を対象にしようと思えば首都圏近郊で行うのがベストなのですが、今は準備人夫婦が出向くことが出来ませんので、我が家にどうぞ、という形をとることにしました。日時は随時ですが、出来れば土曜、日曜にお出で下さるのがありがたいです。玄関と廊下と居間と物置きを合体した狭い部屋で、お茶しかお出ししませんが、何時間でも何日でも心ゆくまで、お話をして下さい。交通費、宿泊費は自己負担です。詳しい内容はお問い合わせください。


**コミュニティ「癒しの郷」を創ろう**  100号 2003. 4/15