75号は有料ページの方に収録

**コミュニティ「癒しの郷」を創ろう**   76号 2002.8/15

 74号で、日本人の自給能力が低くなった理由を説明しました。したがって、自給の生活に入っても、当面はかなりの部分を現金でサービスを買う生活になると。
 その現金は、都市の方が得やすいですから、75号で、農山村と都市の二カ所に生活基盤を持つシステムを紹介しました。
 今回は、都市に生活(経済)基盤を作る方法を考えて行きます。

<都市に生活(経済)基盤を作る方法>

 都市部で現金収入を得る方法ですが、具体的な仕事とか、事業などは、メンバーの技能・知識によって変わってきますから、ここでは、経済基盤づくりの基本的な考え方、方法を考えます。

 話しは、全く知らない都市に作っていくケースを前提にしています。例えば、東京に暮らしている人が、九州の熊本県でコミュニティ(共同体)生活がしたいと思いインターネットでメンバー募集をしたら、数人のメンバーがそろったので、まず熊本市内に経済基盤を作ろうといった場合の考え方であり、方法についてです(メンバーがたくさん集まれば、農山村と都市の二つのグループに分かれて同時進行ということもあります)。

1.都市の生活基盤の考え方

 都市で現金収入を得る方法としては、取り合えずは、勤労収入にたよることになるかもしれませんが、将来的には、グループで事業を行うことを考えるべきでしょう。

 自給型コミュニティ(共同体)生活を目ざす理由の一つに、自立が含まれています。行き過ぎた社会分業から生じる共依存関係にある限り、ストレス(不安)はなくならないし、自由もありません。
 自給型コミュニティ(共同体)の生活は、自立(自給)と依存(分業)のバランスを取り戻す生活です。そういう方向に進みたいのに、現金収入は勤労作業(分業)によって得るというのは矛盾します。

 又、精神的自立は、自らが経済活動の原因者となり、その結果も自らが負うことによって生まれてくるわけですが、勤労作業の場合、事業主が経済活動の原因者であり、その結果も事業主が負い、勤労者は原因、結果からはずれた生き方になります。精神自立しにくい生き方です。また、自給能力が向上しない生き方です。

 一方、農山村で農を基本にした生活をしているグループは、どういう種を播くかは自らが決定し、その収穫も自らが責任を負う生活をしているわけです。また、自給能力が次第に向上していく生き方です。
 同じグループなのに、生き方が違ってくると、価値観、行動様式が違ってきて、次第にコミュニケーションが取れなくなり一体感が保てなくなります。

 自立の自由を味わうためにも、また、同じ価値観を保つためにも、都市で現金収入を得る方法は、自ら事業を行って得るというのが望ましいのです。
 これは、一人一人が個人事業を行なわなくても、メンバーと共同で、ワーカーズコレクティブ方式で行えば、全員が経済活動の原因者となり、全員が結果に責任を負うことになります(ワーカーズコレクティブ=その仕事に参加する人が資本も出資し、労働報酬は給料制ではなく利益の配分で行う)。

 なお、グループ事業によって現金収入を得るにしても、自分の食糧は自分で作るのが望ましいと思っています。食を自分の手で確保することは絶対的安心感を生み出しますし、農山村にいる仲間との共通体験を持ちつづける方法でもあります。
 農作業の下準備は農山村にいる人にやってもらえばよいのですから、種蒔きと収穫作業ぐらいは参加できるでしょう。

 以上のようなことは理想論に近いことかもしれませんが、それぐらいの事を考えていないと、二つに分かれたグループが一体感を保ちつづけるというのは難しいです。
 インターネットを利用して、動画情報を共有するというアイデアも、離れて暮らすものが一体感を持つ方法です。

2.都市で事業を始める方法

 これも、事業を行ったことのない人を前提にした話しですが、私は、事業化に向けて、形(形式)を先行させていく方法がよいと思っています。
 簡単に言えば、店をやりたいなら、店を借りてそこに住む方法です。いそいで店を始める必要はありません。当面、勤労によって収入を得ていればよいのです。やがて、自然に店鋪運営のことを考えるようになりますし、努力しなくても他人が売る商品を紹介してくれたりします。

 これは、「考え方(意識)が形を作り、又、形が考え方を作って行く」法則の応用です。SOHOビジネスをやりたいなら、倉庫を借りて住居にするのです。人は、入れ物に応じた考え方をしますから、いづれSOHOビジネス向きの商品を考え出したり、発見したりするのです。

 勤労仕事をしているのだからといって、アパートなどに住んでいると、SOHO向きの商品を見つけても、在庫を置く場所がない、梱包するスペースがない・・・といった理由で前に進めなくて、いつの間にか立ち消えになってしまうのです。倉庫に住んでいれば、すぐ行動に移せ副業にすることもできます。

 私は、事業が始められるかどうかは、能力の問題というより、道具建ての問題だと思っています。
 次回は、私の例を紹介しながら、もう少し具体的に説明したいと思っています。


・・・・内輪話しですみません。・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
とうとう我が家にもやって来ました。ADSL、1.5Mプランです。しかし、NTTは開通したのですが、プロバイダーの手続きが遅くなり、まだつながらないのです。もうそろそろと思っている今日この頃なのですが、パソコンの設定がうまくいっていないのか、プロバイダーが悪いのか、まだ見当がついていません。メルマガも発行が遅くなり、申し訳ございませんでした。


**コミュニティ「癒しの郷」を創ろう**  76号 2002. 8/15

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