**コミュニティ「癒しの郷」を創ろう**   57号 2002.2/6

 前号が暗い話になったので、少し補足しておきます。

< カオスは救いである >

 神道系の団体にある予言では、「日本は一度潰れたようになって、その後、新しい世(ミロクの世)が生まれる」とあります。
 外国の預言でもだいたい同じで「世界は戦争、飢餓などの大混乱後、神の国が出現する」となっています。
 正確さで知られるアメリカインディアンのホピ族の預言でも「第4の世界(今の分明)は、まもなく大いなる清めで終わる第5の世界が始まる」と言っています。

 共通していることは、カオス状態→新しい世というパターンですが、次の世はすべて平和な世界で描かれています。
 一度カオス状態を通過するのは単純な理由です。それは、心(意識)と形(現実)は一体になっており、心を進めるためには、以前の形を処分するしかないからです。以前の形(有形無形を問わない)が、CG画像のごとく変化してくれるならよいのですが、そうならないために甲カク類が脱皮するような形で進むしかないのです。

 私のことを例に具体的に説明しておきます。私たち夫婦は長男長女の結婚で、老親が4人います。私の親2人は超近居ですが、妻の親2人は車で30分ほどの所に住んでいます。
 そして、どちらの親夫婦も夫は要介護者となっています。新しい事態が発生したわけです。はたから見れば、全員いっしょに暮らせば(新しい暮らし方に進めば)よいのにと思うでしょう。私もそう思っているのです。
 しかし、現実には様々なしがらみがあって、新しい暮らし方には進めないでいます。

 そのしがらみですが、別段たいしたことではないのです。単に以前の形(それぞれの家の歴史、文化、道具、それぞれの人間関係など)に引っ張られているだけのことなのです。

 したがって、どうすればよいのかは単純なのです。全員が意識の上で以前(過去の記憶への傾倒、こだわり)を断ち切ってしまえばよいことなのです。すべては、今から始まると設定するだけのことです。
 再婚とか、再就職とかでは、誰でもすることです。しかし、全員(たかだか数人ですが)となれば、その程度のことでも足並みがそろわないのです。

 そして、今の現実(パートナーがそれぞれ要介護者である)に生きないで、過去の記憶に縛られて生きているのです。
 人類もまた同じです。地球生態システム(自分の生活基盤)が壊れていっているのに、今の現実に生きられないで、過去を生きています。

 私たち家族が救われる方法は、阪神大震災のようなことがあって(外からの強制的な働きがあって)、すべての以前の形を失う方法です。
 そういうことになれば、どちらかの敷地にバラックでも建てていっしょに暮らすようになるでしょう。

 人間、以前の形がなくなれば、自動的に以前の記憶もほどかれ(ニュートラルな意識になり)、新しい意識(概念)の組み立てが可能になります。そして、新しい形の中に入って行けるのです。
 外からの強制力が必要というのは情けない話ですが、全員の足並をそろえるにはその方法しかないでしょう。カオス状態→新しい世界は必要のプロセスなのです。カオスを避ければ新しい世はできないのです。

< 私たちは心の底でカオスを求めている >

 今、世界も日本もカオス状態に向いつつあるのに、それをとめようとする様子が見えません。

 グローバル経済の問題にしても、国の成熟度によってクラス分けするとか(スポーツでは当たり前のことです)、資源の国外依存度に一定率の枠を設けるとか・・・すれば、グローバル経済もしばらくは安定するはずなのですが、そういう動きは全く見られません。
 破局まで行ってしまおうということでしょう。アメリカはそう決めたらしいです。

 日本にしても、工業立国としての限界が来たなら、明治維新レベルの改革を行って、研究・文化立国にシフトするとか、自給立国の道をさがすとかすればよいはずなのですが、そういう考えはないようです。

 このような現実を見ていると、私たちは、意識的に以前を繕うことをやめて、カオス状態にまで行って過去を精算し、そして、新しい概念を組み立て新しい体験に入ろうと目論でいるように見て取れます。
 浅い部分の意識(頭の考え)はそうではないでしょうが、深い部分の意識はそのようです(現象の変化は意識が変化したことの証明です。私たちは、自分の総意識を立体映像として外に見ているだけです。これは、量子物理学と波動法則で説明できます。時間があればページを作ります)。

 ともあれ、そういう意識になっているなら、早くカオス状態になってくれないと大変です。
 深いところの意識がそういうことを求めているのに、以前の形が在りつづけると、表面の意識は以前に引っ張られ、以前に留まります。会社があれば、会社人間としての思考をつづけなければなりません。

 意識は波動であり、それは振動です。自分の中に2種類の意識があると、肉体は2種類の振動にさらされます。これは物理的に考えても大変なことであって、体の不調ぐらいではすまないのです。
 世界中のどの預言でも、新しい世に移るときたくさんの人が死に、人口は激滅するといわれていますが、そのことが原因のようです。

 とにかく、どういう成り行きになるにしろ、以前の形がなくなれば、以前の意識(概念)には縛られなくなります。
 しかし、以前の概念から解放されたからといって、自動的に新しい世界に入れるわけではありません。新しい世界の概念とそれを形にする方法を知っていなければ入れません。

 今、ホームレスになっている人は、個人的にはすでにカオス状態になっているわけです。意識は自由になっているはずなのですが、身動きできないでいます。
 誰かが新しい世の形を示してくれるまでは動けないでしょう。

 アイリーン・キャディ(フィンドホーン共同体の創設者)の著書「神は私にこう語った」の中に、「ヴィジョンが無ければ人は滅びる」とあります。
 以後の概念を持たないものが、以前を失うと何も無くなります。この為に、以後の概念(ヴィジョン)の無い人は以前に執着します。それが、二つの意識を持つ事になり、肉体に二つの振動を与えることになるのです。別の言い方をすれば、葛藤・ストレスを抱えるということです。

< 新しい世界 >

 話を進めますが、私たちが次に求めている世界(生き方)は、形でいうと自給的な社会(暮らし方)のようです。
 これは、先には触れたように、交易型の今の体制を守ろうとしていないこととか、反グローバル運動が年ごとに拡大しているとか、アンケート調査などでも、開発派より自然保護派の方が多くなったとか、農家でもないのに、自給自足的な生活をする人が出だしたとか……の動きで全体の傾向(意識の変化)が読み取れるわけです。

 ただし、まだ明確なヴィジョン(概念)が読み取れるわけではありません。農山村の空家を借りて、そこで食糧を作ったとしても、それはまだ現在の交易型社会の中での生活にすぎません。

 ここからは私のイメージですが、地球レベルでの自給システムを考えるとき、国家という単位で自給体制を取るのか(各集団、各地域は交易型の社会になる)、それとも、各集団、各地域で自給を完結させていくシステムになるのかという基本方向ですが、これは後者のシステムになると思います。

 形だけで言えば、かつてのヨーロッパのような社会(地産地消社会)という道ですが、人の才能、能力を基本において社会が作られていくのではなく、考え方(心の傾向性)を同じくする人が集まる方式で作られていくでしょう。

 次回は、心を同じくする人で集団が作られていくという根拠を説明します。


・・・・内輪話ですみません。・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
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**コミュニティ「癒しの郷」を創ろう**  57号 2002. 2/6