**コミュニティ「癒しの郷」を創ろう**   50号 2001.12/5

 「癒しの郷」のメルマガも今回で50号目となりました。創刊当初は、個人の意見でもネットに載せて発表出来る喜びと、技術の進歩に驚いていたのですが、次第にこちらからの情報発信に対する反響や感想が寄せられるようになり、広くて狭い地球を知るようになりました。バーチャル「癒しの郷」に賛同して下さった方々に、これからはリアル「癒しの郷」への参加を呼び掛け、今後のメルマガは現実レベルに降ろして行くための話しを書いていきたいと思います。

具体論に入る前に、準備人夫婦のプロフィールを補足するというか、少し言い訳を書きます。

 再三、準備人夫婦は貧乏で投げ打つ私財も無い、ということを書いていますが、実は、「癒しの郷」については、準備人夫婦で実物モデルを作る予定で三千万円ほどの資金を準備していたのです。ところが、思わぬ経済トラブルに巻き込まれてしまって、全額失ってしまいました。
 結局、自分では何も出来なくなってしまい、そのことがきっかけで「癒しの郷」シリーズが始まりました。神様がこちらの方向に舵をきったのでしょう。確かに三千万円では、建物を業者の手で作るとなると不十分な金額です。

 このシリーズの中で、法律のことが時々出て来るのは、私のトラブル体験からです。ある日突然、コミュニティ(共同体)が崩壊するような事は絶対あってはならないからです。
 また、匿名のままでシリーズを続けているのも、そのトラブルのためです。もう暫く、匿名のままでシリーズを続けさせて下さい。

 なお、前回(49号)唐突に「共同体生活支援センター」とかの話しが出てしまったのは、以前から組織的に運営したいという考えがあったからです。
 その一つの理由は、これはシリーズの始まりの頃、少子高齢化の話しの時、私たちが長男長女の夫婦で、4人の老親がおり、2人は要介護者だとコメントを書いたのですが、老親に手がかかるようになると「癒しの郷」の実現が難しくなります。
 このような事から、小さくても組織があればと思っていた訳です。

 さてそろそろ本論に入りますが、50号目を境に「癒しの郷」にテーマを作りました。
《 「癒しの郷」賛同者一万人プラン 》というものです。
 メルマガの読者は数百人というレベルですが、HPにアクセスして下さった方はもっと多いと思います。一人でも多くの方に賛同を頂き、「癒しの郷」をたくさん作って行きたいと考えています。

《 コミュニティ(共同体)モデルの必要性 》

 「癒しの郷」をたくさん作って行くために、一番必要なことは、沢山の人に共同体生活を体験してもらうことだと考えています。その訳は、

 人間が新しい世界に入っていくとき、次ぎのようなステップを踏むものだからです。
1.聞く。見る。・・・・・意識(概念)の構成
2.試験体験をする。・・・肉体を動かす神経回路の構成
3.自ら実行する。・・・・新しい世界の体験(概念の確認)

 山本五十六と言う人が「言って聞かせ、やって見せ、させてみて、誉めてやらねば人は動かじ」という名言を残しています。

 以上のようなプロセスは、意識しなくても日常誰でもしていることです。簡単なことや、過去に類似体験のあることだと、試験体験をしなくてもイメージするだけで筋肉(肉体)を動かす神経回路は作れますから、即本番という形を取っています。

 しかし、コミュニティ(共同体)の生活は、見た事がないし、類似体験もないですから、即本番というのは非常に難しいことです。
 肉体を動かす神経回路が出来ていないと、必要があっても、又、目の前にチャンスがあっても、その世界に入れません。

 一つの例ですが、2000年11月、鳥取県西部地震があり、集落すべての住宅が全半壊という所もあります。しかも、中山間地域ですから高齢化率も高く、半分の世帯が高齢者世帯といってよいような所です。
 しかし、グループホームを作るとか、高齢者用集合住宅を作るとかの話しは出ていないようです。

 1995年の阪神淡路大震災では、神戸の人達は仮設住宅の生活の中で、ケアハウスの体験をした人が多いのです(仮設ケアハウスが作られた)。
 一方、鳥取県西部地震では、そういう仮設住宅が作られていないのです。(ケアボランティアもいない)。この体験の差が、その後の行動の違いになったと言えます。

 鳥取県西部地震の被災者は、以前を再建することを考えているようですが、おそらく再建出来ないまま、集落消滅の道を辿ると思います。再建エネルギーも5年10年とは続かないからです。

 知っていなければ(見たり聞いたり体験したりがなければ)、必要があってもそういう世界に入って行けないという実例です。

 逆にどんな事であっても、体験まで行っていれば、そこから先のことはそれほどのことではありません。
 教習所で車の運転を習ってしまえば、車の買い方など教えて貰わなくても誰もが車を買っていきます。
 筋肉(肉体)を動かす回路が出来てしまえば、もうその世界に入っているのです。新しい現実は自ら求めずとも、向こうからやって来るといったことになるでしょう。

 このような事から、生活体験の出来る「癒しの郷」現物モデルを作りたかったのです。
 私たちの世代は、嫌でもコミュニティ(共同体)生活に入らなければならない状況になるかもしれません。そうなった時、身のこなし方を知っていないと、招かれても入って行けないということになります。

 前回(49号)問題提起として、コミュニティメンバー募集(出資)の話しを出しましたが、あのようなケースに出会った時、決断出来るかどうかは、生活体験の有る無しが大きく関係してきます。生活体験無しに百万円単位の出資は出来ないと思っています。

 今回の「癒しの郷」賛同者一万人プランというのは、たくさんの賛同者を集めて、少額負担で現物モデルを2〜3ケ所作ろうというプランです。

 また前置きが長くなってしまい、詳しい内容が説明出来ませんが、一つのアイデアがあって、アナログでいろいろな人に聞いているのですが、十万人ぐらいの人が支持するのでは無いかと言う人もいます(内容はいずれ紹介します)。そう言ったものの処理がポータルサイトになってきて、NPO法人で管理ということになってきそうなのです。


・・・・内輪話しですみません。・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
皇室に赤ちゃんが生まれましたね。喜ばしいことです。この赤ちゃんは両親以外に何人もの大人に世話されて育っていく訳です。「癒しの郷」でも子供が生まれれば、両親だけが子育てをするのではなく、住人全員で何らかのかかわりをもって育てていけたら、と考えています。大人になりきらない両親や、ストレスが溜まった親によって幼児虐待が増えていますが、大家族の中で違った年代が子供に関われば、子供も色々な事を吸収出来るだろうし、両親の子育てに対する不安も解消されるだろうし、何よりもみんなの大事な宝という気持ちで育てられた子供は優しく育つように思います。シングルマザーでもシングルファーザーでも、「癒しの郷」では大事な子供を育てる一住人にすぎないのです。


**コミュニティ「癒しの郷」を創ろう**  50号 2001. 12/5