**コミュニティ「癒しの郷」を創ろう**   43号 2001.9/25

○ 「癒しの郷」と土地(スペース)について(1)

 現象界は、大変騒がしい事になっていますが、現象に流されることなく、本論に入りたいと思います。
 「癒しの郷」のモデルプランは、数十人規模を想定して話しを進めています。この数十人が、自給型の生活をするのにとのくらいの土地(スペース)があれば良いかを検証してみます。

 昔から、一家族(5〜6人)が自給するのにどのくらいの土地があれば良いのかということが、経験則的に言われていますから、そこから見て行きたいと思います。

 東北の人は、山林1反(300坪)、畑1反、水田1反、屋敷1反と考えているようです。自然農法で有名な福岡正信氏は、山林1反、水田1反、屋敷1反、野菜などは屋敷まわりで作れば十分と言っています。ここに畑1反の差があるのですが、これは気候の違いからくるものでしょう。

 福岡氏は、瀬戸内海沿岸(愛媛県伊予市)の温暖な地域に暮らしています。準備人その1も同じような条件の所に住んでおり、「野菜などは屋敷回りに作れば十分」と言う説は良く分かります。
 私の母が30坪(駐車スペース8台分の広さ)程の菜園を趣味で作っているのですが、5人家族で余るぐらい収穫出来ます。温暖な地域ですから、冬でもダイコン、ハクサイ、ホウレンソウなど、畑にあります。

 1反(300坪)の屋敷を持つ農家は、大概その中に30坪程度の菜園を持っていますから、福岡氏の説は理解出来ます。
 東北の人が畑1反を加えるのは、冬は雪で畑が使えないために、半年で1年分の野菜を作っておく必要があるからでしょう。
 このことは、東日本と西日本の農家資格の違いにも表れています。東日本は10反、西日本は5反が基準です。西日本の場合、二毛作が可能ですから、半分で年間の収穫量は同じということです。

 以上のような面積が、一家族(5〜6人)が自給出来る広さですから、数十人規模ならその10倍です。
 山林10反(=1町≒1ha)、水田10反、畑1〜10反、屋敷10反ということになります。

《山林について》

 山林については、利用性がかなり低下しましたから(建材を自前で育てることもしなくなったし、燃料も灯油やガスになった)、無ければ無いでも大きな問題にはならないでしょう。
 ただ、殆ど手間の掛からないものですから、今でも有れば有ったで役に立つことが多いと思います。
 雑木は燃料になりますし、落葉は堆肥になります。低木類は、畑の垣根や野菜類の支柱に使ったりします。

 山林は農地法が関与しない土地ですから、農家資格がなくても(サラリーマンでも法人でも)自由に買うことが出来ます。

《水田・畑について》

 水田・畑は、農地法の管理下にある土地で、今の所農業資格者でないと買えません。しかし、まもなく法人なら買えるようになるでしょう。
 借りることなら、必ずしも農業資格がなくても可能です。この辺りのことは複雑ですので、別の機会に考えたいと思います。

 参考までに書きますと、水田の借り賃は、1反につき米1俵(60L)とか2俵といった計算をします。現物で払うケースもありますし、現金で払うケースもあります。
 借り賃は、産業の少ない所ほど高価なようです。信じられないかもしれませんが、私のいる岡山県南部では、最近では借りた人が管理料を貰う方式になっています。米を作ることが全く採算に合わないためです。水田はお荷物となっているのです。

《屋敷(宅地)について》

 単純計算では、数十人で10反(3000坪)ということになりますが、「癒しの郷」で提唱しているような共有出来る部分(物置、倉庫、ゲストルームなど)は、共有建物として作り、個人の住居は出来るだけコンパクトに作るという方式(コハウジング方式)だと、半分の面積で十分です。但し、地続きでそれだけの面積が必要になります。

《必要な土地を1人当りに換算すると》

山林 60坪 × @2千円 12万円
水田 60坪 × @5千円 30万円
10〜60坪 × @3千円 3〜18万円
宅地 30坪 × @2万円 60万円
合計 160〜210坪    105〜120万円
      

 金額は全くの目安です。郡部において坪2千円〜3千円の山林だと道路に面したものが手に入る可能性があります。水田は、地権者希望価格で1反(300坪)150万円ぐらい、実勢価格はその10分の1です。なぜ大きな落差があるかというと、農協などに担保で入っていて、1反あたり100万円ぐらいの借入をしているので、150万円ぐらいで売らないとどうにもならないということのようです。

 宅地については、条件の良い山林(雑木林)、原野を買って切り開きすれば(坪3千円〜)宅地が造成出来ます。坪5千円の山林を買って、坪5千円で切り開きをすれば、坪1万円で宅地が手に入ります。

 郡部には自給型コミュニティ(共同体)を作る場合、土地はすべて買ったとしても、1人当り100万円ぐらいです。但し、お金で買えないのが農地であり、田舎の土地です。

 次回はその辺りのことを考えてみます。


・・・・内輪話しですみません。・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
更新します、と言いながら手付かずの「癒しの郷」HP。実は、このHPには掲示板が付いているのですよ。最初はただおまけ感覚で付けていたので、管理者自身の書き込みもしていませんでした。しかし以前紹介した「るいネット」の方には時々感想が書かれていて、それならば「癒しの郷」の掲示板も書き込んで下さるかもしれないと思い、あわてて準備人が書き込みをしました。皆様からの書き込みにはすぐに返事を付けますし、また書き込みによって皆様からの意見交換の場になれば、有り難いと思っています。どうぞ何か一言、残していってください。お願いします。


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