**コミュニティ「癒しの郷」を創ろう**   40号 2001.8/25

○ コミュニティ国家に向う

 コミュニティ(共同体)の全体論については、今回で終わることにします。コミュニティ(共同体)生活は、社会機能が低い所でも生活出来るなど、物理的には大変優れた暮らし方ですが、現時点では社会的ハンディを負う(社会サービスが受けにくい)ことが多くなります。

 その理由は、国の制度や社会習慣が、個人または家族(血縁者)を前提にして出来上がっているからです。
 このハンディの部分を取り上げ、それに対応する方法を考えていくと、もうそれだけで永遠に続くメルマガになってしまうでしょう。

 ここでは一例だけを取り上げておきます。これは教育に関する部分です。

 コミュニティ(共同体)の継続性を考えた時、重要なテーマの一つになるのが、次世代に対する教育です。少なくとも、共同生活の概念と論理、それと自給型の生活をするための生活技術(コミュニティ固有の技術などもある)を伝えていく必要があります。自営業者などが、子供に家業を教えていくのと同じようなものです。

 しかし、それらのことは国の教育制度の中では教えてくれません。近代以降の教育は、個人を単位とする社会教育であり、分業社会の技術を伝授する場となってしまいました。専門知識、専門技術というのは、分業社会を生きるのに必要なものであって、自給型の生活をするには、不十分です。

 このようなことから、古くからあるコミュニティ(共同体)では、例外なく自前で教育をしています。よく引き合いに出すイタリアのダマンヌール共同体も、当初から自前で教育をしています。

 しかし、30人や50人の団体で、国の教育で欠けた部分を補うといっても大変なことです。基本的なカリキュラムぐらいどこかで作って欲しいということになるでしょう。

 このようなことは、教育に限ったことではなく、法律に対する問題、社会制度に対する問題、地域習慣に対する問題・・・など限り無く出て来ます。これを小さな団体で一つ一つ考えていたのでは、生活が出来なくなってしまいます。

 似たような形態のコミュニティ(共同体)が何百、何千と出来れば、問題も共通化していますから、連合組織を作ってみんなで手分けして考えようということになります。
 そこまで進むと、次は国家として自立しようということに必然的になるでしょう。

 コミュニティ(共同体)は、何十人の団体であろうと形態は家族と同じです。従って、家族と同じ扱いをされないと困るのですが、税法にしても相続法にしても、全く例外を認めないでしょう。それにどう対応するかという消極的なことにエネルギーを費やすより、独立してもっと生産的なことにエネルギーを使った方がよいという考え方が必ず出て来ると思います。

 今の私たちは、独立なんて有り得ないと思うかもしれませんが、国家という概念も時代とともに変わってきいおり、EUが誕生してからは、それまでの概念はことごとく崩れてしまいました。

 それまでは、国家を定義するとき、独自の法律を持ち、独自の行政を行っており、独自の通貨を持っているなどは、当然の条件だった訳ですが、EU誕生でそういう概念は一変してしまいました。

 やがて国土(領土)という概念も崩れてしまって、飛び地の集まりでも、国土というようになるかもしれません。インターネットが生活道具になってしまうと、人間の行き来は必要でなくなりますから、国土も地続きである必要がなくなってきます。
 子供たちの世代になると、同じ考え方の人が一定数いれば、国家だと言うかもしれません。

 35号でアイスランドは26万人で国家だと書きましたが、単に自立していればよいというなら、2〜3万人でも十分国家となります。避暑地で有名なモナコなど3万人の国家です。ヨーロッパにはそんな国がいくつもあります。

 数十人規模のコミュニティ(共同体)が、過疎の自治体に一つずつ出来れば、1200団体となり、6〜7万人の人口となり、十分国家になり得ます。

 以前にも紹介した、出口王仁三郎氏や、P・カーサー氏の提唱するコミュニティを単位とする国家が、ある日出来るかもしれません。(日本の現在の法律の中に、新国家の独立を禁止するものはないと、学者によって確認されています)


・・・・内輪話しですみません。・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
前回お盆特集として、3号連続でちょっと精神世界の話しが続きましたが、そこに書いていた「神界」の住人になれば、新国家建設もスムーズに行えると思います。現在のように法律でがんじがらめにされなくても、 全員が神(摂理、根源、生命)のホストコンピューターに接続した状態にありますから、一切の取り決め無しに(無約束、無形式)、自由に振る舞って衝突も過不足も起こらないからです。現在の私たちにはまだ無理な話しですが、子孫にはぜひそのよな世界で生きて欲しいと願います。


**コミュニティ「癒しの郷」を創ろう**  40号 2001. 8/25