**コミュニティ「癒しの郷」を創ろう**   10号 2000.12/05

 9号では、「癒しの郷」着工手順として介護保険事業からスタートし、自治体からの協力も仰ぎたい旨のことを書きました。今回はその続きです。

●「癒しの郷」着工の手順(9号からの続き)

 さて、話は元に戻りますが、ベースとなるグループホームが動き出したらそれを宿泊所に流用して住宅作りの体制を整えて行きます。
 この辺は実際にどう言う流れになるか判りませんが、食事付の宿泊施設が有れば自分の家は自分で作りたい人もOKですし、家作りの手伝いをしたいという単身者(ボラバイター)でも受け入れられます。

 住宅を自分で作る事はそれほど難しい事では無いのですが、農山村移住であまり活用される事が無いのは、前段階の準備でまいってしまうからです。まず建築期間中の寝泊りする所が必要になり、仮小屋から作っていかなければなりません。その仮小屋作りは、1週間程車に寝泊りしながら作ることになります。その状態から自炊しながら、見知らぬ土地で材料調達から始めるわけです。普通の人は考えただけでも疲れるでしょう。

 住宅の手作り(住宅を自給するためには、最初の住宅を手作りしておくのが望ましい)は、ベース基地が無いと難しいので、このこともあって厨房施設が利用出来るグループホームからスタートすることを考えた訳です。(民宿や山村留学施設からスタートを切っても同じ効果があります)

 但し現実は、現地の空家を借りるとか公営住宅を借りるとか・・・様々な方法でスタートを切るようになると思いますが、メンバーが離れ離れに住むのは大変非効率(生活費が高くつくとか、時間のロスが多いとか)ですから、出来るだけ早く1ケ所に集まっていく必要が有るでしょう。その時は手作りによってということになります。(住宅は15坪前後で1棟300万円以内で考えています。この辺の事は後の号で触れます)

 なお、住宅の自給体制を整えるためには、必要に応じ家作りをサポートしてくれるとか、代理で作ってくれる人も必要であり、この役を木工家の方に引き受けてもらってはどうかと思っています。つまり、メンバーとして参加してもらうということです。
  家作りはいつもある仕事ではありませんから、専属の仕事にはなりません。どうしても副業的に手伝ってもらうことになり、そうなると常日頃木を扱っているような方、つまり木工家の方などが最適ではないかと思う訳です。

 住宅作りの体制が整ったら、次に農業関係者を募ります。このメンバーの中には、自給の為の農業を研究してくれる方にも参加をお願いしたいと考えています。
 
 日本の農業は園芸農業ともいわれ、大変手間のかかる農業になっています。それを事業とするならよいのですが、自家消費の作物を作るのに大きな手間がかかっていたのでは、他の事が出来なくなってしまいます。
 殆ど手間をかけず大変な収量を上げる福岡正信氏の「自然農法」とか「シュタイナー農法」とか「ペレランドラ農法」とか「ケルト農法」とか・・・世界には手間をかけず大きな収量を上げる農法があり、こういうものも研究してものにしてもらいたいと思っています。これは収入にはなりませんから年金収入のある停年退職者の方にお願いしたいと思っています。

 以上着工手順として、福祉、住宅、農業の順で上げてきましたが、この三つはセットのものですから「癒しの郷」の建設場所が決まれば、順不同でスタートしても良いでしょう。

 例えば農業グループを作る一人が一番に移住して、現地の空家を借り、農業をスタートさせるということもあるかもしれません。移住にはタイミングと言うものがありますから・・・。
 そしてそこから先は、スペースと食の生産量が許せば何でも可となります。芸術家グループが参加しても良いし、企業参加があっても良いでしょう。


・・・・内輪話ですみません。・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
師走になると気忙しくなります。おまけに寒くなるとフットワークが鈍くなり、「こたつショッピングに、こたつ旅行、こたつ会議」と殆ど身体を動かさずに、通販カタログや旅行パンフを見たり、インターネットをしたりで、仮想か現実か区別がつかなくなる危険性があります。「癒しの郷」も連載をはじめた時期が悪かったかなと思う事があります。動植物が眠りにつく秋から冬は、人間も活動が沈静化します。眠りからさめて活動的になり気分も高揚する春に向けて、スタートを切れば良かったと思うのですが、反対に、冷静にじっくりと考える期間を持ち、内にエネルギーを溜めておいて、春になって一気に「癒しの郷」が実現に向けて動き出す可能性もあることを信じて期待しています。


**コミュニティ「癒しの郷」を創ろう**  10号 2000. 12/05