**コミュニティ「癒しの郷」を創ろう**   2号 2000.10/26

 このメルマガをご購読の方はどのような年齢の方々でしょうか。また、どういう境遇の方々でしょうか。そして家族構成はどのようになっていますか。核家族、独身、3世代同居、細かく分類すればキリがありませんが、要介護高齢両親付きの中年独身男性の方や、中年及び高齢独身女性とか、高齢両親付きの身体障害者独身男性、女性の方とか、いろいろ事情のある方にも読んでいただけたら、うれしいです。

●世帯を拡大する方法

 目的を同じくする人で作るグループハウス(単身者が集まって一つの世帯を作る)や、コレクティブハウス(小世帯者が集まって半共同住宅で半共同生活を行う)という暮らし方では、何十人という人数の世帯が作られています。
 ところが、自動的に作られる血縁世帯では何十人という世帯は見る事がありません。半ば、強制的に作られる血縁家族は、メンバーの意識(価値観、方向性)を合わせる事が出来ないのと、選択の結果一緒に居る訳では無いと言う「甘え」によって、人数が増えると意見の衝突で終始が着かなくなるのです。
 このようなことからも、世帯を大きくしていくためには、血縁(肉体の出所の一致)ではなく、意識の一致(価値観、方向性の一致)するものが生活グループを組むという方向に進む必要があるといえます。

 非血縁者で生活グループ(世帯)を作ることは、思っている程困難なことではありません。単にそういう概念がないというだけです。結婚というのは、非血縁者と生活グループを作る事に他ならない訳で、このことを拡大活用するだけのことです。
 新しい概念をインプットすれば良いだけです。

 日本でも「寝屋制度」(男子が15〜16歳になったら、仕事の出来る立派な人のところの家族になって、社会人となるまでそこで生活する制度)のあるところでは、子供を預かる人は何人か預かるので、非血縁者による大家族世帯が作られています。これも概念の問題と言えます。
 
 イタリアにあるダマンヌールという名のコミュニティ(人口800人)では、「寝屋制度」のような家族制度を取っています。生みの親が必ずしも育ての親になる必要がない制度です。子供の側も親が選べるということです。ここでは、世帯を積極的に非血縁化しています。この制度のもとでは、子供の虐待などあり得ず、また、子供を生まなかった人も親になれるチャンスがある訳です。(この村は1975年頃、数人の工芸家がスタートさせたもので今はバチカン市国などと同じようにイタリア政府公認の自治政府となっています)
 最近日本では、阪神大震災の被災者の間で非血縁家族が作られていますから、何かきっかけがあれば出来るということです。

 次に何世帯かがドッキングして大きな世帯を作った例ですが、これは本田勝一「北海道探検記」の中で紹介されていたものですが、パイロットファーム(開拓農業)に入植した「田」の字型に接する4世帯が、「田」の字の中心部に家を作り共同生活をしている話しがありました。各世帯がそれぞれ家事をするのはあまりに時間のムダが多いので、調理、風呂、洗濯などを当番制にしたというのです。この4世帯はいつも同じ食卓を囲み、同じ風呂に入る途言う事をしているわけです。開拓入植ではごく普通にあった暮らし方です。コミュニティ(共同体という暮らし方は、基本的にそういう暮らしです)

 何かのきっかけがあれば、非血縁家族が作れるということは、元々それ程難しいことではないということです。今までそういう習慣(文化)が無かったので概念が無い、だから出来ないというだけのことです。

 少子高齢化社会(逆ピラミッド型の人口構成社会)を生きる方法、また地球環境を守る方法としては、世帯の拡大化が最も有効ですから、今の世代の人がその方向で努力すべきです。そういう生活スタイルを現実に見せれば、子供たちは概念として吸収しますから、次の世代からは抵抗なくそういう生活に入って行けます。
 子供世代がそういう生活を受け入れてくれれば、地球環境も親世代も助かる訳です。今、子供たちに新しい概念を与えられなければ、地球も高齢化社会も悲惨なものとなるでしょう。


・・・・内輪話ですみません。・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
少子高齢化社会(逆ピラミッド型の人口構成社会)は、みなさんの身近でも見られませんか。実は「癒しの郷」準備人その1その2は夫婦です。おまけに長男長女の組合せで、双方の両親4人は健在ですが、その内2人は要介護者です。長男長女の夫婦には娘が1人だけです。高齢者4人、夫婦2人、子供1人、どうです、りっぱな逆ピラミッドでしょう。話しが長くなりますが、準備人その1の親は3人の男子を生みました。準備人その2の親は2人の女子を生みました。4人の親で5人の子供を生み、平均2.5人ですが、一方は3世代同居になっても、もう一方は老人のみの世帯となり、暫くすると独居老人世帯になります。1.3人の子供を生んだ親世代は、殆ど独居老人となるはずです。この人たちを全員受入れるだけの施設があるかといえば、まず無いでしょう。


**コミュニティ「癒しの郷」を創ろう**  2号 2000. 10/26